Quoi que vuos【時透無一郎】３rd

vraiment ８４ ページ2

三月(いきなりすぎとか言わないでください)



貴「ご卒業おめでとうございます」



し「ありがとうございます。Aさん」



今日はキメツ学園の高等部の卒業式。

中等部は明後日らしい。



しのぶ先輩は高等部の三年生だから卒業だ。



貴「卒業後はどうするんですか？」



し「大学に行って薬剤師になる為の勉強をしようかと」



流石だな、しのぶ先輩…

私絶対、薬剤師とか向いてないよ。




し「Aさんも頑張ってくださいね、ピアノ」



貴「はい」



お母さんと和解してからピアノとも中々向き合えるようになった。



貴「では私はこれで」



し「またゆっくり話しましょうね」



しのぶ先輩は美しい笑顔を見せてくれた。



貴「はい！」



私は少し会釈をしてそのまましのぶ先輩に背を向けた。

文化祭のことを思い出す。
音中毒だの、コンテストだの波乱があったけど中々良い思い出だ。



禰「A！」



貴「あ、禰豆子！」



久しぶりの登場(メタイ)、禰豆子。



真「何か嬉しいことあった？」



貴「なんで？」



真「Aが笑ってるから」



真菰に言われて、自分の頬が緩んでいることに気付いた。



嬉しいこと……



貴「まあ、あったといえばあった！」



禰「時透君？」



貴「なんでや」



何故、そこで無一郎さんが出てくる？



禰「だって仲良い…」



貴「人の恋路がそんなに気になるなら禰豆子も恋してきたら？」



禰「えー」



真「でも善逸せんp…」



貴「たんぽぽに禰豆子を渡したくない」



真「禰豆子が善逸先輩のこと好きになったら」



貴「泣いて見送る」



真「あ、そこは禰豆子の想いを尊重するんだ」



禰「話変わるけどA忙しいね」



貴「何が？」



禰「だって新学期になったら中等部の最高学年でしょ？」



貴「そうだね」



禰「で、その二ヶ月後に全国大会でしょ？」



あっ



貴「……………」



禰・真((あ、意識してなかった系だ))

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