37.青葉城西 ページ40
「……なんか、一つの長い長い物語を読み終えた感じ……どっと来る……」
「おっ、出ました、浦塚さんのカッコイイ語彙！！」
「何その実況みたいな……」
バスに乗りこみながらボソボソと呟いていたら菅原に実況風にツッコまれる始末。
二試合続けてやったからみんな眠そう。
＿＿＿＿……でも、明日は、
対、青葉城西だ。
＊
翌日。
間もなく青葉城西との対戦が始まる。
ギャラリーの柵に体重をかけて下のコートを見る。
「押せ押せ青城！！」という青城生の応援の声の他に、
「おいかわくーん♡」
「がんばってー♡」
という黄色い声が聞こえてきて、早くも田中はブチ切れである。
田中は怒るとスパイクの成功率が高くなるから珍しいタイプだよな……。冷静じゃないように見えて実はいろいろ考えてるのだろうか……。
それを勉強面にも活かしてほしいものだ。田中だけではなく、ほかの単細胞達も。
烏野は先サーブで、月島のサーブから試合は始まった。
青城は前衛が二人飛び出してきて、誰を使うのかなーと思っていたらいきなりのツーアタックで点を稼いできた。
「うわ」
「い、いきなりツーアタックだ！！」
「アレッ！？ 嶋田さんと滝ノ上さん！？」
「うおっ、烏野のマネージャーの！！」
ここで初めてお互いの存在に気づく私達っていったい……。
その後は、及川さんのツーモーションからのトスなどに翻弄され、青城の二点連続得点を許してしまった。
間違いなく流れは青城なこの時、烏野はバックアタックをしようとしていた。
＿＿＿＿＿が、
「……あらっ」
影山はトスをせず、ツーで相手コートにボールを落とした。
(まけずぎらい……)
その後、ラリーを続けていると、青城が突然タイムアウトをとった。
その様子を見ていて、なんとなくわかった。
「……バレたかなぁ……変人速攻と普通の速攻の分け方」
それからどんどん流れを青城に持っていかれ、点差は四点差までになり、烏野はタイムアウトをとった。
タイムアウト後、なんとか及川さんのサーブを上げたが、またスパイクはどシャットされてしまい、早くも烏野は二回目のタイムアウト。
「完全に呑まれちゃってますね……」
「あ〜居たたまれねぇ〜……」
「ここは流れを切ることが最優先だからな……」
嶋田さんと滝ノ上さんが口々に言う。
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昆布の神(プロフ) - 虹四葉さん» コメありです！ 烏野大好きです……。おまけ話みたいになるんですけど、浦塚さんはお勉強をよくしているので甘党という設定になっていて、それゆえに悩みがあんなエグいことになっています() (2021年9月3日 22時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
虹四葉(プロフ) - コメント遅れたけど、烏野メインは最高です昆布様。あと、浦塚さん.....ココアにキットカットは流石に甘すぎるのでとりあえずヤバイっす。 (2021年9月3日 22時) (レス) id: 550a2fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2021年5月4日 8時
