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「ふー。大分見終わったねー!」



テーブルシティの隅っこで、グイッと伸びをした。



「いい時間だし、そろそろ学校行こうか。ラルトス、案内頼める?」

「ラル」









そして、前回の冒頭に至る。

階段を上っていたら、見るからにやばい人達に囲まれている女の子を見つけて、思わず声をかけてしまったのだ。



「あたしら泣く子も笑うスター団! あなたは知ってるよね?」

「え、ええと……」



エール団は聞いたことあるけど、スター団は初耳だ。
というか、『泣く子も笑う』って、それを言うなら泣く子も黙る、ではないのか……。



「知らないかな……」

「もう……何なのよ。せっかくスター団入ったのに、こんな扱い底辺じゃん」

「ナメられたままじゃ団の面目丸つぶれ! 勝負するっきゃなくない?」

「え……」



パルデア(ここ)はガラルと違って、目と目が合ってもポケモン勝負は始まらないのに、そんな強引にポケモン勝負始めるの? 嘘でしょ?



「あんたは最初のメガネを見張ってて! ナマイキな新顔ちゃんはあたしがお星様にさせちゃうわ!」



スター団の子がポケモンを繰り出した。……見たことない。ガラルにはいなかったポケモンだ。



「いやまだ死にたくないから! ……クワッス、お願い!」



クワッスを繰り出して応戦する。
その隙に、スマホロトムの図鑑機能で相手のポケモンを調べた。



「ロトム! あのポケモンなに?」

「シルシュルー。毒・ノーマルタイプ。 縄張りに敵が近づかないよう、刺激臭がする毒液で巣のまわりに図形を描くロト!」



毒タイプかーいと内心ツッこむ。
だったらラルトスを出せば良かった。……いや、でもそしたら毒タイプの技でフェアリータイプの弱点も突かれちゃうし……。むむ、ポケモンって難しい。


そうこうしているうちに、何とかスター団との勝負に勝った。



「良かった。ありがとうクワッス。いいステップ!」

「くわっす!」



しゃがみこんで、クワッスの頭を撫でた。



「なんなの、この新顔ちゃん。マジ強いんだけど……」

「後輩がやられた……!?」



スター団。制服を着ているということは、一応アカデミーの生徒のはず。不良集団的な集まりなのかもしれない。



「こうなったら、先輩である俺が相手をするしかないのか……!?」

「___ちょっとちょっと! 何やってんのー!」

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作者名:昆布の神 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/  
作成日時:2023年2月25日 23時

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