英語が喋れない監督生ll

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『好きな…食べ物か。
(オムライスだけど、お菓子の中でって事かな…？)』

トレイ「監督生は？」
『へ？』

ふとした時にトレイが貴方の前にいた
一言…ただのイケメン

トレイ「好きな物だ。教えてくれないか？」
『えあ…ぇ、えーっと(お菓子でいいのか！？いいんだな！？)
フルーツタルト』

ケイト「おぉ！ヘルシーだね〜！」


トレイ「よし。それじゃあ行くぞ？




薔薇を塗ろう(ドゥードゥル・スート)！」


　
ケーキに一瞬、粉のようなものが振りかけられたがすぐに消えた


デュース「…？これは？」
トレイ「では、マロンタルトをもう一口どうぞ」


そう言いみんなが食べる


『…？ン』


パクッ


『え？フルーツタルトやん…え？でもマロンタルトやぞ？…お？』
トレイ「はは、監督生はすごく驚いてるな」


そう言い頭を撫でる
オカンではなくまさしく母と言っても過言だ


デュース「凄いですね！
味を変える魔法がクローバー先輩のユニーク魔法なんですか？」

トレイ「正確には、"要素を上書きする魔法"だな。
味だけじゃなく、色や匂いなんかも上書きできる。

効力は短時間しか持たないから、ドゥードゥル(落書き)みたいな物だ。
だから俺はこの魔法をドゥードゥル…落書きって呼んでる」


そう言いながら貴方の頭をなお撫でる
その間にちょくちょくとマロンタルトを食べる貴方

もはや気にしていない。あまりにも馴染んでいるために…


グリム「トレイの"ドゥードゥル・スート"の魔法があれば、
ツナ缶食べ放題の夢も食べ放題も夢じゃねぇって事かぁ！

意地悪なリドルの魔法なんかより全然凄いんだゾ！」


その言葉で、撫でていた手はピタリと止まった


『…？』
トレイ「いや……。俺の魔法なんか、寮長の魔法に比べれば
子供のオモチャみたいな物だ。レベルが違うよ」


"何かに怯えている"ような眼をしていたトレイ
それは一体何なのかすら、何1つわからない

ただわかるのは、その笑顔は作り笑顔で、苦しんでいるということだけ


トレイ「……さ!今日はもう遅い！
タルトを寮長に渡すのは明日にして、寮に戻ろう。
明日は"なんでもない日"のパーティーだ。

遅刻するなよ？」

エース「なぁユウ〜、また泊めてくんない？」
『ちょ、やめろ急に名前呼ぶな。
いや前も言っていたと思うが、急に呼ぶな心臓が持たん。
あとその笑顔やめろ？』


エースにそういうが聞く耳持たず、貴方の腕に抱きつく


(『ン"ッッッ‼‼ギャップがやばいッ‼』)

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