季節の呼吸を持つ少女【鬼滅の刃】第参話

第捌拾漆話 ページ7

…


奥に進んでいくに連れ、気配もだんだん濃くなる
伊之助は2人よりも少し早く進む、一方2人は慎重に進む


伊之助「！…ぁ？」


伊之助の手には雲の巣が絡まっていた


伊之助「何だこれ？」


3人は周りを見渡す
彼方此方に蜘蛛の巣が作られている


『うぅ…ッ、ちょっと虫は苦手だな…』
伊之助「ビビってんのかこの弱ミソがッ！」
『今回ばかり返す言葉がないね…、えぇ、とてもビビってるわ』


どこか顔が青ざめている貴方

実は貴方は虫が苦手なのだ…


炭治郎「伊之助、ハルミ」
伊之助「何の用だ！」『？』


炭治郎「ありがとう、」

伊之助「ぁっ？」

炭治郎「弐人共一緒に来ると云ってくれて、心強かった。
山の中から来たよじれた様な禍々しい匂いに、
俺は少し、体がすくんだんだ。

ありがとう」


そう言い微笑む炭治郎


『どういたしまして。でも、正直云って私も不安だったの。
伊之助君が先頭になってくれてとても助かったわ。ありがとう』
貴方も微笑んで云う


ホワホワ…___

伊之助から何か幸せな文字が見えたのだ


炭治郎「弐人共」


炭治郎は少し上の方を向く


そこには人(・)がいた


『行こう』


そう云い小走りする貴方達
その人に近づく
出来るだけ音を立てない様に行く

そして後ろに着いた時、その人は勢い良く後ろを振り向く
同じ、鬼殺隊の人だった…

その顔は怯え切っていた


炭治郎「応援に来ました。階級・癸、竈門炭治郎です」
『同じく癸、杠ハルミです』


隊員「癸…、癸ッ？何で柱(・)じゃないんだッ！
癸なんて、何人来ても同じだッ！意味がないっ」


すると聞いていた伊之助が相手の隊員の顔面に拳をぶつける


何よりとてつもなく痛々しい音…、考えただけでも鳥肌が立つ


炭治郎「伊之助ぇえ！」
『何やってるのっ伊之助君ッッ‼』
伊之助「うるせぇ！」
『何でっ⁉』


伊之助は容赦なく相手の髪を鷲掴み、少し持ち上げる


伊之助「意味の有る無しで云ったら、お前の存在自体が意味が無ぇんだよ！
さっさと状況を説明しやがれっ弱ミソがッ！」


そして鼻息…


『すす、すみません！この子悪い子じゃ無いんですが、』


と何処か母親感がある、勿論炭治郎も父親感が出ていた…


隊員「か、鴉から、指令が入ってッ！
拾人の隊員がッここに来た。山に入って暫くしたら、隊員が…


突然襲い掛かったんだッ、


そして隊員同士が斬り合いになってッ
俺はッ…、俺はッッ…」


と怯えた顔で泣き出す隊員

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