季節の呼吸を持つ少女【鬼滅の刃】第参話

第佰捌話 ページ28

？「お目覚めですか？」
『…？』


開いた目の先には、少女がいた
2つ結びした髪には蝶のような青い髪飾りをつけていた


？→アオイ「ここは蝶屋敷。私は怪我した隊士を治療する者です。
自己紹介が遅れました。私は神崎アオイです
杠ハルミさんですね」
『…』


ゆっくりと頷く


アオイ「起きて早々ですが、この薬を飲んでください」


ある桃色の髪飾りをした少女が、貴方に茶碗を渡す
匂いからして苦い物だと知る


アオイ「それの薬は喉と体の傷を癒す物です。
それを飲み終わったらこの薬も飲んでください。こちらも喉の薬です
そちらより効果があります」


そしてグッと喉に流し込む、

正直云うと、とても苦くてまずい。が、飲まなければ声が出せない
何より傷も癒せない
そして喉の薬も飲み終わる


アオイ「これを壱日参回飲んでください。そうすれば早く治ります」
『…』


眼で『ありがとう』と伝える
伝わったか伝わってないかわからないが、貴方はその想いを伝える


アオイ「いえ、どういたしまして」


そう云い去っていく


善逸「ハルミちゃぁああああん!!!起きたのね⁉
良かったよぉおお!!!」


と隣にいる善逸が泣きながら貴方を見る
泣いている善逸を「やめろ」と云う炭治郎


炭治郎「ハルミ、大丈夫か？」
『…』


苦笑いする貴方
声が出ないため、表情で伝える事しか出来ない


炭治郎「…、喉は、大丈夫なのか？」
善逸「もしかして、ハルミちゃんも声…、出ないの？」

『…、…』


苦笑いするしか出来ない貴方。
それを2人は励ます


『…、』


優しい目で『ありがとう』と伝える
2人は匂いと音でわかるため、伝わった

そしてふと思い出す、


(『…、あの人…、今どこにいるのっ？』)


背筋に冷たいものが当たったかのように、抜け通る感覚がした
そして思わず、勢いよく起き上がってしまう貴方


善逸「ど、どうしたのハルミちゃん!!」
『ッ…、』


『"ごめん、言えない…、ッ』
そんな眼で彼らを見て、部屋から出て行く
走る事はできないため、小走りする

しかし、目の前が歪んだりする。なので壁を使いながら歩く


『ッ、…(どこにいるのッ…？)』
？「おい…、」


振り向けば、そこには…


？→冨岡「来い」


水柱の冨岡義勇がそこにいた…、
そして「来い」とだけ云い、歩いて行く
その後ろをついて行く

そして少し離れた部屋に着く

ガチャ、と扉の握り玉を回し中へ入る


兄蜘蛛「ぁ!隊員さん‼」


そこには彼がいた
そして貴方に抱きついた

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