化学で世界を救う少女【Dr.STONE】

・ ページ11

大樹も「確かに…」と納得している様子


『そもそも…3700年もかかって、私達の石化が解けた理由は何だと思う?』
大樹「石が腐った…?」


そう答えた
貴方は落ちた破片を手を取る


『あぁ、その謎の鉱石の腐食(ふしょく)だとして…
へへッ、


2人ほぼ同時ってのが妙じゃないか?

3700年の半年差だぞ?偶然にも必ず合理的な理由がある』


そして貴方は洞窟に天井を見上げる


『私もアンタも、この洞穴付近に流されてたんだが、
見ろ。そのポタポタ垂れてんの、』


そう言い大樹は見上げる
そこには多くのコウモリがぶら下がっている


『コウモリの糞(ふん)から生まれた奇跡の水…、硝酸(・・)だ』


ニヤリと笑いながら言った


大樹「何!？硝酸か!!!って何だぁあああ!!??」


大きな声で疑問を聞き出した


『言うと思っだぞデカブツ。
めんどくせぇから欠片(かけら)も説明しない』


呆れているのか、面倒くさいのか解らない顔で言った貴方
そして2人は家へと帰る


『…っと。うをっ!?』


足を滑らせ顔面から転ぶ所、
大樹が何とか支えた…


大樹「だ、大丈夫か千空ーー!!」
『んだぁあ!うっっせ!!耳痛え!!』


もはやお礼より耳が痛い方が勝ってしまい、怒ってしまう貴方
大樹はまるで犬のように叱られた後ショボン…と凹む


『…。まぁ、アンタがいなかったら顔面から転んでたわ。
クッフフ、つくづく私もアンタに似てきたかもな…』


と笑った。大樹は少し顔を傾げた


大樹「どういうことだ千空？」
『あ"ぁ？アンタといれば馬鹿が移る。以上だ』
大樹「何ぃいいい!!??」


「どういう事だぁあああ?」と聞くが『教えねぇよ!』と返す
そう話しながら戻るのだった…


…


家の隣にある“研究室”からある瓶土器と鳥の石像を持ってくる
そして木を切った後の上に置き、
瓶土器に入っている液体…つまり硝酸をぶっ掛けた


大樹「つまり、その何とか酸をかければ、石が腐って復活するのか？」
『そう単純なら苦労はしないがな…』


と少し疲れ気味の声で言った
じっと何秒か待つ。しかし、何も変化は無い


「『ハァッ…』」


とため息をする


『既にアホ程試してんだよ』


そう言い鳥の石像を持って、“研究室”に入る


『手を替え品を替えな…』


大樹も科学室に入った
入った直後に目を見開いた…


『何回も、何十回も…』


大量の鳥の石像が置かれてあった
何度も、何度も試していた結果が…全てを表していた
　
　

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す