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4.相談 ページ5

*一松*

「あの……さ、いきなり

だけど、相談があって…。」

その猫は表情を変えずに

こちらを見つめてくれている。

「その……誰に言ったらいいか

わからなくて…、ごめんね。

困ると思うけどさ……」

どうしよう。

言っていいよね?

猫だし……

「その…、さ、俺…




好きな人がいるんだ




……っ、 えと…

高校の頃からずっと

好きで…片思いで……」

「でも、告白できるような…、

相手じゃなくっ、……て。」

『なんで?』

ハッキリ言われた。

「なんでって……そりゃ…、




兄弟……、だか、ら……」

「生まれてからずっと一緒で

同じ屋根の下で暮らしてきて

はあっ…ずっと兄弟として

あいつが好きだったのに…、

気づいたときには

そんなんじゃ収まり

きらないくらいところくらい

まで膨らんでて……っ、

みっ、認めるのが怖くて……、

アイツのこと嫌いになろうとしたんだ。

……っ、はあっ。そしたら

アイツの言動にイライラしてきて……、

何度も煽って氏ねとか言って……

そうしていったらいつかアイツのことを

俺の中から追い出せるって

思ったのに……っ、はっ。

それなのに……アイツなまだ

俺のことを『信じる』とか言ってんだ……」

『……とっても

優しいんだね』

「あんなの全部、嘘なんだよっ!」

おもわず大きな声で言った。

「……あ、ごめん……」

「その……それで、……




そいつのことを好きでいるのを

やめたいんだ




アイツに触れると息が

できなくなって……、

過呼吸って言うらしい。

アイツの私物もだめで……っ、

まるで海の底で溺れる

みたいに苦しくなって…、」

「思い出すんだよ。

それが例えアイツの

自己満足の善意の手

なんだとしても。

俺はそれを歪ませたくて

酷く執着してる……。」

「もう、こんなの耐えられないっ

こんな無駄な気持ち、

早く忘れて、俺も普通に……っ、

なりたいんだよっ!」

『一松は普通じゃないの?』

質問が返ってきた。

「そっ……そう、だよ。

俺は実の兄貴にバカしてる

イかれた変態……、

アイツがポンコツなせいで

いつまで経っても俺の過呼吸

はなおらないし……っ、

アイツはいつもいいことばっか言ってその場

しのぎだし

何も知らないくせに信じるとか言って

俺の中に入ってこられるのはもう

うんざりなんだよ!」

「……ずっと誰かに

言いたかった……お前が

唯一の友達だから……っ、。

お願い……助けて…、俺は

どうすればいい?」

5.相談2→←3.猫とお話デキール



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設定タグ:おそ松さん , 色松   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ふくまる | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年4月1日 12時

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