第39話：ピュアヤンキー ページ41
「Aの言う通りなんだゾ。それに、全部我慢するのが優等生なのか？」
「…え」
『そーそー、大人しい良い子ちゃんなだけが優等生じゃないし、優等生も喧嘩くらいするだろ』
＿まあ確かに昔はちょっとやんちゃしてたかもしんないけどさあ、ちゃんとしなきゃって思ってる時点で十分進歩してんじゃん？
ポンポンと、不意に優しく背中を叩いたAの手の温かさに酷く安堵した。
…受け入れてくれたのだ。僕の過去も、今も。
彼女にとっては何となしに言った言葉かもしれない。けれども、それがどれだけ僕を安心させてくれたか。
緊張の糸が切れ、ジワ…と目頭が熱くなる。
「お前ら…」
『マ、あそこでデュースが行かなかったら私がいってたね！』
「オレ様も100発くらい殴ってたんだゾ！」
『つか喧嘩無しでどうやって友情・努力・勝利を手に入れんだよ拳交えなきゃ何も生まれねーだろ』
「…その考えもどうかと思うけどな」
そう言って笑うAにつられて、思わず笑みが溢れた。
…母さん、僕はこんなにも良い友人と出会えたんだ。
いつかきっと…いや、絶対に紹介してやろう。
母さん、喜ぶに違いない。
「…そうか、…へへ、これでヒヨコも安らかに成仏してくれるよな」
『エ？』
「え？」
『…あの、無精卵ってご存知？』
「…ムセイラン？？？」
＿＿
＿
トレイ先輩達の元に帰ってきた後も、私の笑いは止まらなかった。
そりゃあもう、腹を抱えてずっと笑っていた。
マロンタルトが完成した後も、ケイト先輩が合流し、トレイ先輩のユニーク魔法？を披露してもらった時も…もう駄目だ、腹筋がシックスパックに割れそうである。
今ならボディビルダー大会で優勝出来る気がする。(無理)
「お前いつまで笑ってんだよ…」
『だって、ﾝｸﾞﾌｯ…だーはははｯ！！』
「い、いくら何でも笑い過ぎだろう！もう僕は学習したからな！次は間違えな…って聞いてるのか！」
「いーねいーね、今年の一年生ちゃんは仲がよろしい事で！#一年生#めっちゃ仲良し#と…」
「そうだなって…A、少し落ち着いたらどうだ。
ほら、紅茶淹れたから」
「あ、ずりぃ！俺にもくださいよ！」
目の前に置かれた紅茶を一口飲むと、ようやく気分も落ち着き、はー…と一息つく。
まじ笑い死ぬかと思った。
こんなピュアボーイが元ヤンとか…流石ディ●ニーである。
この世界のヤンキー絶対皆良い子ちゃんだろ。(確信)
道端のお花とか絶対に避けるに決まってる。
日本のヤンキー見せてやりたいぜ…。
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月次 - あ、画力をですね、すみません、主語抜けちゃってました！ (2021年7月18日 15時) (
レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
月次 - 絵、上手いですね！俺にも分けていただけませんか？ (2021年7月18日 15時) (レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - しろぎつねさん» ご指摘ありがとうございます！！！完全に丸の位置反対になってますね！！申し訳ないです！！！読んでくださってありがとうございます！！！！監督生ちゃん気に入ってもらえて良かったです！！！ (2021年4月19日 17時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
しろぎつね(プロフ) - 夢主ちゃんの豪快だけどビビリな性格が可愛くて好きです！面白い小説のご投稿ありがとうございます！ ところで50話の「諦めたら試合終了ですよ」のくだり西●先生ではなく安●先生では無いですか？もしわざとでしたら申し訳ありません^^; (2021年4月15日 0時) (レス) id: 46c2545315 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - そこら辺の水道水さん» そんなに推してもらえてほんとに嬉しいですw書いてて良かったー！と思えますねー！！！いつもありがとう！！！もっと輝けるように頑張りたい！！！！頑張りマッスル！！！！ (2021年3月1日 0時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2021年1月19日 0時
