第14話：留年の危機！？ ページ16
「朝からリーチ弟に目を付けられるとは災難だったな仔犬」
『まーーじで死ぬかと思いましたよ！いきなり追いかけっこしよ？とか言ってカウント始めた時にはホント…しかもあの人の数え方ときたら「10、9、6、4、2、1」ですからね』
「あの男らしいな」
白黒イケメンの救いの手によりリーチと呼ばれた巨人から救い出された私は、雑用ついでに白黒イケメンの手伝いとして、机の上に置いてある瓶やらフラスコを硝子棚に並べながら、先程の愚痴をツラツラと零していた。
白黒イケメンはこうして私の話を他人事の様に笑っているが…いや、実際いきなり巨人に追いかけられたらホンｯｯｯトに怖いんだからな！？もうトラウマものである。私じゃなかったら絶対トラウマになってたね。(確信)
あ、私今日で終わりなんだな、成程ね、って誰しもが思うはずだから。
なんなら私もちょっと思ったから。
「アレは新しい玩具を見つけたら暫くしつこいが、少し待てばすぐに飽きる。お前が興味を惹くような行動をしなければ大丈夫だろう」
『私玩具扱い？？？？さっきも別に箒で地面掃いてただけっすけどね。そんな当たり前の事をしてるだけでも誰かの需要となってしまうなんて…やっぱり美少女は「仔犬、それはあっちの棚だ」めっちゃ被せてくるじゃん』
さっきから思ってたけど、この人意外と容赦なくこき使ってくるな？？？(困惑)
相手が超絶可愛い女の子(笑)なんだからよ、普通もうちょっとこう、気とか遣ったりしないの？？
ジトリと彼のもふもふした後ろ姿に視線を送るも、此方を振り向く気配は無さそうなので、渋々言われた通りに仕事をこなす。ちくしょう。
会話もいつの間にか無くなって、部屋にはただ硝子と硝子がぶつかる音だけが響いていた。
…こうも静かになると、余計な事を考えてしまうのは致し方のない事である。
もしかして元の世界への帰り方が見つかるまでずっとこんな事をしなければならないのだろうか、なんて。
…不安だ。異世界の魔法学校、しかも男子校で。
このまま帰れなかったらどうしようか。
というか生きてて異世界に迷い込むとか普通ある？？
これ以上無断欠席を重ねたら冗談抜きで留年してしまうが？？？
『ヤダーｯ！！！(汚い高音)
同級生が先輩になるなんて耐えられないｯ！！！』
「急に喚くな、うるさいぞ仔犬」
『だってこのままじゃ留年の危機なんすよ！！』
「…留年？大丈夫だ、この学園には3年にも関わらず20歳の奴がいる」
『何も大丈夫じゃねーだろ！！！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 362人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月次 - あ、画力をですね、すみません、主語抜けちゃってました！ (2021年7月18日 15時) (
レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
月次 - 絵、上手いですね！俺にも分けていただけませんか？ (2021年7月18日 15時) (レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - しろぎつねさん» ご指摘ありがとうございます！！！完全に丸の位置反対になってますね！！申し訳ないです！！！読んでくださってありがとうございます！！！！監督生ちゃん気に入ってもらえて良かったです！！！ (2021年4月19日 17時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
しろぎつね(プロフ) - 夢主ちゃんの豪快だけどビビリな性格が可愛くて好きです！面白い小説のご投稿ありがとうございます！ ところで50話の「諦めたら試合終了ですよ」のくだり西●先生ではなく安●先生では無いですか？もしわざとでしたら申し訳ありません^^; (2021年4月15日 0時) (レス) id: 46c2545315 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - そこら辺の水道水さん» そんなに推してもらえてほんとに嬉しいですw書いてて良かったー！と思えますねー！！！いつもありがとう！！！もっと輝けるように頑張りたい！！！！頑張りマッスル！！！！ (2021年3月1日 0時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あまいろ
| 作成日時：2021年1月19日 0時
