スプラウト (ページ2)

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入学式は特に学年で1番の秀才でもないからスピーチなんてものはしなくていいし、昼までで終わる学校の後なにしよっかなーなんて考えながら学校へ向かって居ると、

「最悪」

と聞こえてきた。

いつもは振り返りもしないのに俺は気付いたらその声に寄っていき、声を掛けていた。

「大丈夫すか？」

「、、だいじょぶ」

「大丈夫じゃないでしょ」

強い風が吹いたからか自転車とその隣に彼女が横たわっていた。
どうやらコケてしまったらしい。

スカートが短いせいで足から血が出ていた。

「俺、絆創膏持ってますよ」

如何にもギャルでさすがに入学式初日にこんなに派手な人は居ないだろうから先輩なんだろうなって思いながら話し掛けていると

「あ、すみません。学校前にこんな派手にコケてダサいですよね(笑)

ありがとうございました」

そう言うと恥ずかしそうに急いで行ってしまった。