39。爆豪と狐面 ページ41
さっきから気分が良くない。
目の焦点も合わない。
体がいうことをきかない。
(…んだよこれ……。まるで…)
俺が誰かに操られているような、
そんな感覚。
思考は回る、けど、それだけ。俺の意思に関係なく、体は勝手に動く。
ふざけんな。
なんなんだこれは。
俺はどこに向かっている？
そんな俺の考えなどお構いなしに、俺は森の奥へ奥へと進んで行く。
(クソッ…どうなってやがる…！何が起こってるってんだ…？止まれ、止まれよ俺の足…！)
その時、
「っ、あ…、……は…？」
突然、俺の足が止まった。進むのをやめたのだ。
視界もはっきりしている。気分も悪くない。
体も楽になった。
「…チッ、なんだったんだ…クソ…」
体が自由になったので、さっきまでの意味のわからない出来事にイラつきながらも、元来た道を戻ろうとした。
…したのだが……。
「ここ、どこだよ……」
俺が来ていたのは全く見知らぬ場所だった。
見回しても、真っ暗で、木が生い茂っていて、ほとんどなにも見えない。
どうやって戻ろうか。と考えていたその時、
ふわり、
そんな感じで、真っ白な浴衣に、顔に狐面を付けた、俺と同じくらいの背丈のやつが、俺の目の前に降り立った。おそらく、同い年くらいの子どもだ。
「んだテメ…、……？」
そいつは俺に手を差し出す。
なぜか、俺はその手を素直に握った。
そしてそいつはそのままゆっくりと駆け出す。
わけもわからず一緒に走っていると、あたりが次第に明るくなり、祭り会場が見えて来た。
(…？なんだ…？)
まだ目がおかしいのか、祭り会場に近づくほど、目の前の狐面野郎の姿が薄くなって行くように見えた。
そして、森の出口に着くと、
「っ！！かっちゃん…っ！」
「は？！デク？！」
森の出口に、デク＿緑谷 出久＿がいた。
「んでテメェがここにッ…！」
「な、なんか、虫の知らせみたいな感じで…！かっちゃんがなんか、危ないみたいな…！聞こえて…！そのあと…っ、き、きつねの…っ」
わけのわからないことをいうデク。うざい、とあしらうと、ごめん、と呟き、その後ホッとしたような顔をした。
少しイラついたので、デクから視線を逸らし、少し癪だがここまで手を引いてくれた、狐面野郎のいる方を向いた。
しかし、
「はっ…？！いねえ！？」
そこに、ヤツの姿はもうなかった。
(なんだったんだ、あれは…)
…あれは、幻だったのだろうか。
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黒弧(プロフ) - 正直なこと言いますね←なんでこんなに面白いんですか？あと、、、、、ごめん人使、夢主、ちょっとひらがな見ずらい← (2022年9月9日 6時) (
レス) @page10 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
エレン - イナホちゃん！アニメひとつだけ見逃したー！！ｼｮｯｸ (2019年1月1日 2時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
藤海 - 舞さん» コメントありがとうございます！そうです！妖怪ウォッチです！イナホです！！ (2018年10月9日 9時) (レス) id: b9bf9ff02c (このIDを非表示/違反報告)
舞 - あ、あの、違ったなら教えて下さい。すみませんでした。 (2018年6月11日 2時) (レス) id: 890a34d967 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - あの、KYだと思うんですが、言わせて下さい。「ちわっち」ってもしかして、妖怪ウォッチから来てますか？ (2018年6月11日 2時) (レス) id: 890a34d967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤海 | 作成日時：2017年8月17日 16時
