36。モブの驚き ページ38
「…いいんですか？」
「おう！…です！じゃ、ちょっと待っててください！」
「あ、はい」
元気に走り出し、レジに並ぶ少年。店の中は走らない方がいいと思うが、可愛いのでつい許してしまう。
…自分、ダメな大人になりそうだな、なんて思った。
そいうえば、言っていなかった気がするので今言おう。先ほどのゲームソフトは、残り一本だったのだ。だから彼はあんな反応をしたのだ。
少年が会計を済ませるまで暇なので、棚にあるゲームソフトをぼやーっと見ていると、いつの間にか少年が戻って来ていた。
案外早かったなと少し驚く。
(レジ、結構並んでたよな…)
店員さんが素晴らしいのだろう、と勝手にほめておく。
「おっし！さっそくやりましょう！あ、俺、切島 鋭児郎っていいます！中1っす！」
同い年だったようだ。
「自分は、天霊 輪廻。同じく中1。よろしく」
「なんだ同い年かー！よろしく！」
(…………ん…？)
自己紹介を聞いた自分は、頭の中でなにかが引っかかった。
彼の名前を、どこかで聞いたことがある。というか、絶対に知っている。
そして次の瞬間、思い出した。
(ヒロアカメインキャラの名前と同じ？！)
そう、彼の名前は、雄英高校1-Aの"切島 鋭児郎"と全く同じ、同姓同名だ。
彼の持ち物に書かれていた名前の漢字も同じだから、すごい。
だが、見た目が違うので、別人だと思う。
今目の前にいる彼は黒髪だが、ヒロアカの彼は赤い髪だったはずだ。
同姓同名。
この世界でもこんなことがあるのだな、と驚く。
自分がそんなことを考えていることなどつゆ知らず、少年はさっそく先ほど買ったソフトの包装を破り、取り出す。
「ホァアアアアッ！かっけぇーっ！な？！」
「えっ？あ、そうだな！」
正直、あまりヒーローには詳しくないが、見た感じかっこいいので同意する。
「切ちゃんはどのヒーローが好きなんだ？」
「きりちゃん？！…ま、いっか。じゃあ俺も天ちゃんって呼ぶな！」
切島に高校で会うかもしれないので、区別をつけるためにあだ名で呼ぶことにした。
「あ！でさ、俺が好きなのは＿＿……」
そこから彼は、"漢気ヒーロー
途中で止めたくなるくらい語りまくっていたが、話をしている彼の顔が輝きに満ちていたので、最後まで聞いてあげた。
そんな自分はとても優しいと思う。
…というのは冗談だ。
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黒弧(プロフ) - 正直なこと言いますね←なんでこんなに面白いんですか？あと、、、、、ごめん人使、夢主、ちょっとひらがな見ずらい← (2022年9月9日 6時) (
レス) @page10 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
エレン - イナホちゃん！アニメひとつだけ見逃したー！！ｼｮｯｸ (2019年1月1日 2時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
藤海 - 舞さん» コメントありがとうございます！そうです！妖怪ウォッチです！イナホです！！ (2018年10月9日 9時) (レス) id: b9bf9ff02c (このIDを非表示/違反報告)
舞 - あ、あの、違ったなら教えて下さい。すみませんでした。 (2018年6月11日 2時) (レス) id: 890a34d967 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - あの、KYだと思うんですが、言わせて下さい。「ちわっち」ってもしかして、妖怪ウォッチから来てますか？ (2018年6月11日 2時) (レス) id: 890a34d967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤海 | 作成日時：2017年8月17日 16時
