31。モブはジャガイモ ページ33
…自己紹介が終わったところで、一つ疑問に思ったことを聞いた。
「あの。…さっきから、なぜ下を向いてジャガイモジャガイモと連呼してるんですか？」
「えっ！？それはその…相手をジャガイモだと思えば緊張しないかなと思い…でもやっぱ頭部より下は人間だからダメだ…直視できない…」
…な、なるほど(？)。と、少し疑問符がつくが、一応理解した。
環さんは人と面と向かって話すのがめちゃくちゃ苦手なようだ。
まだジャガイモを連呼し続ける環さん。
そこで、自分はいいことを思いついた。
「環さん、自分、ジャガイモになりましょうか？」
「………えっ？できるん…ぁ、…ですか…？」
驚いた拍子にこちらを見てしまい、言葉を詰まらせ、再び下を向き言葉を繋ぐ環さん。
一生懸命な環さんに対して失礼だが、言う。可愛い。
「はい。自分、"個性"が幽霊なんですけど、幻術を見せることができるので、可能かと」
「！っぜひッ、お願いします…っ！」
「あはは、了解です」
すごく嬉しそうに言うものだから、少し笑いながら了解した。
スゥ…っと幽体化し、環さんに幻術を見せる。今、環さんの目には、自分はジャガイモに見えているはずだ。
「環さん、顔上げてみてください」
おそるおそる顔を上げてこちらを見る彼。そして、
「！！…っすごい…！ジャガイモ…！」
パァァアっと顔を輝かせ、喜ぶ環さん。少々心境は複雑だが、彼が可愛いので許す。
キラキラとした目をこちらに向け、ジャガイモ最高…と呟く環さん。
「………」
もう一度言うが、少々心境は複雑だ。が、可愛いから許す。
「輪廻さん、"個性"使いこなせるんだ…すごい」
「いや〜、まだまだですよ。今は金縛りを強化するのに精神鍛えてます」
「金縛り…！そんなこともできるんだ」
それから環さんは、正面を向いて、たくさんおしゃべりをしてくれた。
彼もヒーローが好きらしい。
環さんの"個性"の話もしてくれた。
再現、といって、食べたものを体の一部に再現できるらしい。が、まだうまく扱えないらしい。
不完全な状態だといいながらも、実際にやって見せてくれた。
強化すれば本当に強い"個性"になるだろう。将来有望だ。
というようなことを言うと、彼は嬉しそうに顔をほころばせ、少し照れながら、ありがとう、とつぶやいた。
…総合結果、環さんは可愛い。
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黒弧(プロフ) - 正直なこと言いますね←なんでこんなに面白いんですか？あと、、、、、ごめん人使、夢主、ちょっとひらがな見ずらい← (2022年9月9日 6時) (
レス) @page10 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
エレン - イナホちゃん！アニメひとつだけ見逃したー！！ｼｮｯｸ (2019年1月1日 2時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
藤海 - 舞さん» コメントありがとうございます！そうです！妖怪ウォッチです！イナホです！！ (2018年10月9日 9時) (レス) id: b9bf9ff02c (このIDを非表示/違反報告)
舞 - あ、あの、違ったなら教えて下さい。すみませんでした。 (2018年6月11日 2時) (レス) id: 890a34d967 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - あの、KYだと思うんですが、言わせて下さい。「ちわっち」ってもしかして、妖怪ウォッチから来てますか？ (2018年6月11日 2時) (レス) id: 890a34d967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤海 | 作成日時：2017年8月17日 16時
