【呪術廻戦】私の贖罪

罪やっつ ページ10

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ザワザワと騒がしい放課後の小学校の玄関。


私立とは言えど子供は子供。
遊びに行こうやら早く帰りたいやら迎えが来ているやらとうるさい。



入学してから暫く経つが、子供は呪術界の人達のように私に道を譲ってはくれないのでまだ慣れず、

急いで帰ろうとする人達にもみくちゃにされないよう人が少なくなってから帰るようにしている。



それなりに広い玄関のはずなのになんでこうも人口密度が高くなるかな。もっとゆっくり帰ろうぜ。

しかし義務教育だ。仕方ない。六年間耐えるんだ。あれ？中学もあるんだっけ？



…まぁいいか、私は学校自体は嫌いじゃない。



だってなんといっても、

五条悟と会う時間が少なくなるのだ！！



用も無いくせに毎日のように屋敷に来ていた五条は学校がある平日は来ない！それがどれだけ嬉しいことか！！



だから、学校には行きたくなければ行かなくて良いとパパとママは言ったが私は喜んで行きますとも。

本当なら休日も来ないで欲しい。せっかくの休みに五条の顔など見たくない。




そういえば……五条は学校に通っているのかな。そんな姿は想像出来ないけど…。
もしも通っているなら同じ学校にならなくて良かった。なっていたら私は転校する。




そう考えていると、いつの間にか時間が経っていたのか周りには人が居なくなっていた。




うわ…、

五条のことを考えて時間を潰してしまうとは……。これ程無駄な時間の使い方がある？


いつも一緒に帰っていた家の近い子達ももう居ない。考え事をして適当に誘いを断ったりするからだな。




反省はしよう、だが後悔はしない！



たまには街を見ながら帰るのも良いだろうし。


自業自得ではあるが、五条のことを考えて気分が下がったので遠回りでもして帰ろう。気分転換にはなる。



どの道を通ろうかと考えながら靴を履き校門まで向かうと、人影を見つけた。





上がってきていた気分がさっきよりも急速に下がっていく。




『なんで……』




前言撤回。反省するし後悔もする。



遠回りして帰る計画も台無し。もうそんな気分じゃない。





最悪だ。
せめて、せめて隣に誰かが居てくれたら！！





「来てやった」


『……来て欲しいなんて言ってない』


「俺の顔見れんだから感謝しろよ」









あぁ、

貴方は本当に、私を不快にするのが上手だな。

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