雅 -miyabi- 第3章 (ページ42)

今日:3 hit、昨日:37 hit、合計:129,102 hit

番外編13 ページ42

CM side

CM「待っていられますか？」

俺はそう聞いた

もしも待てないというなら
会長や周りを強引に説得してでも
結婚するつもりでいた

俯いた彼女の顔を覗くと
涙をこらえているようにみえた

CM「A？」

俺が名前を呼ぶと
Aは、ガバッと顔をあげて

「待ってられるわ！バカ！」

そう言って、俺の胸に飛び込んできた

CM「バカとはなんですか」

「当たり前な事、聞いてくるから」

CM「そんなの、わかんないでしょう？」

「じゃあ、チャンミンの気持ちは
その程度だったの？」

CM「えっ、どういう…」

「だーかーらー、
私の気持ちは信じてないの？」

CM「そんな事ある訳ないじゃないですか
Aの事、信じてますよ」

俺がムキになって言うと
Aは目を丸くした

「はは、だったら何も問題ないよ
私は、ずーっとチャンミンの事
待ってるんだから」

そう言うと、私の気持ち信じてね
と背伸びをして俺の頬にキスをした

CM「…もう」

「なによー」

CM「なんでもありません
さ、報告しに行きますよ」

「はいはい」

そうして、俺たちは
会長に報告をしに行くことにした

コンコン

IS『はい、どうぞ』

CM『失礼します』

『しまーす』

CM『こら、ちゃんと言いなさい』

IS『ははっ、相変わらずだな、Aは
まぁ、二人とも座りなさい』

会長は、ソファに俺たちを促してくれた

IS『どうしたんだい？二人改まって』

チラッとAを見ると
少し緊張しているようにみえた

CM『僕たち、婚約をしました
僕が兵役を終えたら、結婚します』

会長は、少し驚いた顔をしていたが
ふっと優しい笑顔になり

IS『そうか、おめでとう』

と、祝福してくれた

IS『ところで、なぜ兵役が
終わってからなんだ？
今、結婚しても問題ないだろう？』

CM『兵役に行けば、
この先何があるか分かりません

なので、兵役が終わってから…
ちゃんと義務を果たしてからにしようと
二人で決めました』

Aも俺の言葉に頷く

IS『二人で決めたことなら、何も言わないよ』

俺たちの言葉に、
少し驚いた会長だったけど
納得してくれた

失礼します、と会長室を出ると
二人ともため息が出た

同じタイミングだったので
お互い笑いあった

「そういえば、
オッパやオンニたちには報告するの？」

Aが、俺の顔を覗いて訪ねてきた