雅 -miyabi- 第3章 (ページ14)

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＜怪しい影②＞
JI side

JI『ん…あれ…？』

俺がミンソギヒョンとイーシンヒョン、
そして、ジュンミョニヒョンが
いなくなったのに気付いたのは
夜が明けてからだった

どうやら、ベッドの脇で
寝てしまっていたらしい…

辺りを見回すと

壁側にベッキョニヒョンとチャニョリヒョン
ドアの隣にあるソファには
ギョンスヒョンとジョンデヒョン

俺の反対側のベッドの脇にはセフナがいた

その中心で
静かに寝息を立てているヌナ

JI『ヌナ…』

ヌナの事、守らなきゃ
この先何があっても…

そう思った時だった

カタン…

JI『…？』

病室の外から音がしたと思い
ドアを開ける

JI『誰も…いない…？』

ここに誰かいたような気がした

ふと足元を見ると
微かに足跡が残っていた

そして、独特なツンとした匂いもあった

これって…ガソリン？
まさか！？

と思って病室を飛び出して
分かれ道の所まで走ってみたけど
そこには誰もいなかった

いや…
まさかな…

そう思いながら、病室に戻って
ベッド脇の椅子に腰かけると

また眠気が襲ってきたので
再びベッドの脇で眠りに落ちた

この後、予想も出来ない事態が
待ち受けているとも知らずに…

＿＿＿＿＿＿＿

SE side

火事の現場に居合わせて
僕たちはヌナが倒れてから
仕事や練習以外はずっと病院通いだ

お医者さんが言うには
今は昏睡状態だけど
目が覚めれば大丈夫らしい

それが明日になるかもしれないし
1か月後、もしくは
それ以上になるかもしれないそうだ

その情報は、
ジュンミョニヒョンを通じて
全SM Familyに知らされた

もちろん、イスマン会長にも

連日のように
誰かしらヌナの病室に
お見舞いにくる

この間は、珍しい人もいた

SE『カンタ先輩…』

KA『BoAから聞いて……
時間のある時に来てみたんだ
いろいろ大変だったね』

SE『はい…ありがとうございます』

KA『じゃあ、僕はもう行くよ』

ヌナ、カンタ先輩も心配してくれてるよ
みんな、心配してるんだ

だから、早く目を覚まして…

ヌナが倒れて数日後、
その日は俺たちのマネヒョンが
ヌナの様子を見てくれることになり

サブマネの運転で宿舎に帰ると
東方神起先輩やSuper Junior先輩、
SHINee先輩がいた

JM『セフン、おかえり』

SE『あの…何かあったんですか？』

HC『これから緊急会議を行う』

そう、ヒチョルヒョンが言った