３８Fside ページ39
「宏光…！！」
玄関のドアが開く音でもなく、鍵が開けられる音でもう玄関へ走る。
そして、ドアが開けられる前にこちらから開いた。
Y「おお…っ」
開いた先には、青ざめた顔で小さく驚く宏光とその後ろで驚く渉。
ラジオ収録の楽屋でフラッシュバックを起こしたと渉から連絡が入って迎えに行くと言うと、少し休ませてから家まで一緒に行くから待っていてと、渉が家まで来てくれた。
Y「太輔…待ちすぎだろ」
「ご、ごめん…こっちから開けちゃって。渉も入って」
渉に背中を押されて入った宏光の腕をすぐ取り、すぐソファへ連れて行く。
座らせると、宏光はすぐにぐたっと横になった。
痛い所ない？とか大丈夫？と尋ねても、声を出さずに頷くだけ。目は合っているようで合ってなくて、頭を撫でても表情は変わらない。
宏光は、仕事場では至ってほとんど今まで通りの様子だ。収録中もこれまでと何も変わらない。
でも家では最近ずっとこの調子だった。
もちろん不安だし心配だ…けど、宏光にとって無理をしないでいい場所があることに逆に安心している。それが俺の前あることは不謹慎にも嬉しい。
「良かった。ちょっと休んでてね」
今日も素直でいてくれたことに安心して、笑顔を見せると焦点の合っていなかった目がやっと少しだけ合った気がした。
Y「太輔…」
「ありがとね渉。びっくりしただろうに冷静に対応してくれて」
俺は宏光が休むソファの下に座って、その横に渉を呼ぶ。
Y「太輔に息抜きさせてやってって…ミツに頼まれた。さっき」
「え？」
Y「太輔はミツの傍にいて疲れてなんかないよーって言っといた。その時から様子おかしくて、ミツがわかってくれたんだかわかんないけど(笑)」
渉の言う通りだった。
もちろん毎日不安だし、辛そうな宏光を見ているのが辛くないわけはない。早く元に戻ってほしいし、元気になってほしい。
でも、幸せにする傍にいるって言う俺の決意は弱いものじゃないから、傍にいて疲れるなんてことはない。
あんなことまでした俺が今、宏光の傍にいることができて、支えることができていることは、誇りなんだ。
Y「2人で気分転換でもしてきたら？息抜きじゃなくて、気分転換ね(笑)」
「あーいいかもなあ…それ」
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氷 - 北山宏光君のドラマ新聞社の女の人スッゴい強引に家に入れてやらしい事してました。北山宏光君大好きです (2022年2月12日 10時) (携帯から) (
レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - あやりさん» コメントありがとうございます。2人の幸せを願っていただけて、作者として嬉しいです！笑 (2021年9月30日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
あやり(プロフ) - このお2人に穏やかな幸せが訪れますように...♡ (2021年9月26日 0時) (レス) @page33 id: 379a52cc0f (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます。本編から読んでいただき嬉しいです。うまく書けるかわかりませんが、これからも読んでいただけると嬉しいです(^^) (2021年9月13日 4時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - こんばんは、アフターストーリーありがとうございます!!更新楽しみにしています。 (2021年9月12日 21時) (レス) id: 1827b6c1cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2021年9月12日 1時
