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K「おかえり太輔」
急いで帰ってリビングに飛び入った俺に、宏光は微笑みながら手を振ってそう言った。
「宏光…」
痛々しい見た目でそう言われて…尚且つ、宏光はきっと体の痛みより辛いものを抱えている。
そう思うと、その笑顔を見て俺は名前を呼ぶことしかできず、立ちすくんだ。
「あ…私帰りますね？藤ヶ谷さんお疲れ様です」
「いや！本当にありがとうございました」
その様子を見た宏光のマネージャーが立ち上がる。宏光と玄関まで見送って、俺達は部屋の中へ戻った。
K「ごめん。電話出れなくて…メールも」
「宏光…床で倒れてたって」
K「さすがに昨日の今日だから疲れてんのかな…なんかふらついちゃってさ？それだけなんだよ。マネージャーにも帰っていいって言ったんだけど」
そう強がる宏光が俺の頬を親指で撫でた。
その手をそのまま頬に添えられると、その指は濡れていた。
K「泣くなよ…ごめん心配かけて」
「なんで…？宏光も弱いところ見せてほしいんだ。俺ばっかり助けられてる。強がらないで…お願いだから」
添えられていた手をギュッと握る。
もう片手…包帯が巻かれている方も、優しく握った。
「宏光昨日、このこと償おうって言ったじゃん…。俺は、宏光の体と心が傷付いたことだって一緒に償いたい。俺に宏光を支えさせてほしい…俺が宏光を助けて、幸せにするんだ」
そう言うと、宏光は俺の手を握り直して口を開いてくれた。
今度は無理な笑顔も貼り付けず、俺に言葉をいっぱい投げてくれた。
帰ってきたら、昨日の光景が離れなくなった。
怖くて、辛くて、苦しくて、痛かった…と。
守れなくてごめん…巻き込んでごめん…そう思ったけど、宏光はそんな言葉を欲しがっていないってわかっていた。
話しながら息を苦しそうにしだして、宏光の体から力が抜けていく。
「宏光…っ」
手を握られていた俺は、宏光と一緒に床に崩れていく。
K「は…ったい、すけ…はぁっ、太輔」
俺の名前を呼びながら、ギュッと宏光は俺の首に腕を巻いてしがみついた。
「落ち着いて…っ、ゆっくり息して！大丈夫…大丈夫だから。ここにいるから…」
徐々に息が落ち着いてきて、腕の力も抜けていって俺にかかる体重が重くなる。
きっと昨日から眠れていなかったであろう宏光が、疲れ果てて俺の肩で目を瞑っていた。
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氷 - 北山宏光君のドラマ新聞社の女の人スッゴい強引に家に入れてやらしい事してました。北山宏光君大好きです (2022年2月12日 10時) (携帯から) (
レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - あやりさん» コメントありがとうございます。2人の幸せを願っていただけて、作者として嬉しいです！笑 (2021年9月30日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
あやり(プロフ) - このお2人に穏やかな幸せが訪れますように...♡ (2021年9月26日 0時) (レス) @page33 id: 379a52cc0f (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます。本編から読んでいただき嬉しいです。うまく書けるかわかりませんが、これからも読んでいただけると嬉しいです(^^) (2021年9月13日 4時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - こんばんは、アフターストーリーありがとうございます!!更新楽しみにしています。 (2021年9月12日 21時) (レス) id: 1827b6c1cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2021年9月12日 1時
