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翌日の昼間に俺は病院から帰宅した。
ニカと千賀以外の、面会時間に来ることができなかったメンバーからのメールや、退院時に病院に迎えに来てくれたマネージャーの顔を見て、すごく心配をかけたこと…
そして、あんなことが起きたのは現実だったんだということを、ここでやっと少しだけ実感できた。
最中は必死だったし、その後も苦しいし痛いけど、壮絶すぎて現実感がなかったというか…太輔がいる間は太輔のことで必死だったし、太輔が帰った後は、ずっと病室でぼーっと思い返してたけど、自分の身に起こったことだという実感が湧かなかった。
目の前で泣き喚く太輔に対しては、苦しめるし、泣けるけど、自分のことは自分のことのように感じれない。
おかげで一睡もできずに、帰りの車でも眠りもせず喋りもせず…ぼーっと窓の外を見つめていた。
こんなにも信じれないことが起きたのに、車窓の向こうはいつも通りの街並み、いつも通りの朝だった。
太輔は今日朝から仕事で、仕事が終わり次第すぐ家に帰ると言われた。
さすがに俺は休みを急遽もらうことになっていたから、太輔が帰ってくるまで家で1人。
帰宅してまず手を洗おうと、洗面台の前に立つと、鏡に映る俺は、手と腕に包帯を巻き、至る所に引っ掻き傷、そして首にはグロテスクな痣。
そんな自分の姿を見るとまた少し現実感が押し寄せてきた。
ふらふらとリビング入った途端、がくっと脚の力が抜けた。
大きな音を立てて、フローリングに倒れる。
冷たくて、痛くて…でも立てなかった。
目を閉じると、昨晩コンクリートに倒れていた時の景色が蘇る。
そして、その景色を振り払おうとしても、焼き付いて離れない。
あぁ…やっぱり全部本当なんだ。
そう思えば思うほど、ずっとズキズキと外側なのか内側なのかが痛んでいたお腹の痛みが、増してきた気がする。
そのズキズキするリズムに合わせて、鼓動も大きくなってきて、全身の至る所の痛みも合わせて大きくなる。
「は…っ、はぁ…っ」
動悸と痛みで苦しくなる息。それもまた昨晩、首を絞められた後に荒くなった自分の息と重なる。
目を瞑ってはいるが、痛みで眠れはしない。
でもフラッシュバックしている間は自分は眠れた気でいていないだけで、夢の中に実はいるのか…。
そんな苦しい時間を、リビングの床で長らく過ごしていたらしい。
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氷 - 北山宏光君のドラマ新聞社の女の人スッゴい強引に家に入れてやらしい事してました。北山宏光君大好きです (2022年2月12日 10時) (携帯から) (
レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - あやりさん» コメントありがとうございます。2人の幸せを願っていただけて、作者として嬉しいです！笑 (2021年9月30日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
あやり(プロフ) - このお2人に穏やかな幸せが訪れますように...♡ (2021年9月26日 0時) (レス) @page33 id: 379a52cc0f (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます。本編から読んでいただき嬉しいです。うまく書けるかわかりませんが、これからも読んでいただけると嬉しいです(^^) (2021年9月13日 4時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - こんばんは、アフターストーリーありがとうございます!!更新楽しみにしています。 (2021年9月12日 21時) (レス) id: 1827b6c1cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2021年9月12日 1時
