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「本当に俺が居なくても…「大丈夫。ほら、仕事に遅れるよ。」」

源は玄関先で行ったり来たりでなかなか仕事に行こうとしない。

新しい曲の打合せに今夜はラジオがあるのに…。

「何かあったら電話「うん、ちゃんと電話するし、戸締まりもする。」」

「…わかった。なら…行ってきます。」

「はい、行ってらっしゃい。」

心配そうな表情で微笑み、そっとドアが閉まった。



「…静か…。」

リビングに戻り、ソファに座って呟く。

病院で目覚めたあの時から一人ぼっちになる事が無かったから…。

「ん〜、何か気持ちが滅入るな。そだ、音楽かけよう!」

リビングには立派なスピーカーが備えられていて、CDをかけると源の声が大きく響き渡った。

好きな歌を口ずさみ、気分の上がってきたとこで洗濯に取りかかる。

今までは恥ずかしくて別々に洗濯してたけど、こんな事じゃいけないとチャレンジ。

「…わ、可愛いパンツ。」

源の下着があまりにカラフルで可愛くて、変な事を言ってしまった自分に苦笑い。

「乾燥までセット。次は…。」

源の曲を熱唱しながらの掃除機かけ。

さすがに本人様が居る前では歌えないけど…。

掃除機かけが終わったところで洗濯終了を知らせるアラームが聞こえてきた。


「洗濯も終わったし、買い物に出てみようかな。」

あらかじめ源にスーパーの場所を聞いていたので行ってみる事に。

「出掛けるってLINEしておいた方が良いのかな?」

『お散歩しに行ってきます。スーパーで買い物もしてくるね。』

「え、早っ!」

送ったら驚きの早さで既読が付き、電話がかかってきた。

「ー買い物に行くの?」

「あ、うん。電話…仕事大丈夫?」

「ー打合せ終わったとこ。…俺の…曲?」

まだ大音量で流していたから…源に聞こえてしまったらしい。

「う、うん。聞いてた。」

「ーやっべ、今すぐ帰りてぇ。俺の曲聞いてるとか…萌える。あ、ちょっと待って。」

名前を呼ばれている声が聞こえる。

「仕事なんでしょ?頑張って…えっと、早く…帰ってきてね。」

「ー今から帰る。」

「いや、ダメだよ。何言っ「そんな可愛い事言われ…あ、はい。直ぐ行きます。ごめん、また連絡するから。」」

電話を切った後、思わず「星野源だ。」とときめいてしまった。

…何だかやっぱり夢見てるみたい。この曲を作った、あんなに可愛い人と結婚してるなんて…。

部屋に流れる曲に耳を傾け、にんまりと微笑んだ。

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作品ジャンル:タレント
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作者名:fugurifurifuri0 | 作成日時:2020年11月27日 16時

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