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赤い髪のあの人が率いる彼らは音楽の島とやらにもう到着しただろうか。
海に飛び込んだあの日からどれくらい経ったのかはよくわからないが、病院を巡る旅に同行するようになってから一月が経つ。
街一番の病院も国一番の医者も島一番の名医でさえもローの姿を見ると皆一様に悲鳴を上げ石を投げ、ホワイトモンスターの罵った。
こんなにも悲痛な叫びが、心臓を突き刺される様な泣き声が何故彼らには届かないのか。
病院を破壊する勢いで暴れるコラソンを眺めながらクラゲはその腹に顔を埋めるローをそっと抱きしめた。
そろそろコラソンを止めないと、自警団が軍の奴らが来てしまう。
逃走経路を確認しつつ、どうコラソンを宥めようか思案していたクラゲの目に見慣れた文字が飛び込んできた。
『クラゲ？どこいくんだ？』
ちょっとした好奇心に身を任せ、青色の文字を浮かべるローを抱き上げると想像以上に軽かった。
年はウタより上だったはずだけど、もしかしたらウタより軽いかもしれない。自分自身、散々軽いだの細いだの言われていたのだから人のことをとやかく言える立場ではない。
『薬局？お前、薬なんてわかるのか？』
［どちらかといえば内科系の分野が得意な人だったから、簡単な縫合と薬学ならわかるよ］
それなりの大きさ病院だったからある程度は揃っているだろうと思っていたが期待以上だ。
几帳面にラベリングされた薬棚を前に少し、心が躍る。
整理された棚が好きだ。整頓されているから無駄なものの置き場がないのがいい。そう言ったらホンゴウは苦い顔をしながら少しわかると言っていた。
『それって、前に乗ってた船のやつか？』
目当てのものを取り出しながら覗き見たローは目元に涙の跡を浮かべながら何処か不貞腐れた様な顔をしていた。
『前の船はそんなに楽しかったのか』
楽しいかはわからないけど、変な場所だったとは思う。ただの奴 隷に医学の知識や航海術、戦闘技術を教え込むような場所、変としか言いようがないだろう。
両手が塞がっていて書き出すことが出来ず、かと言って話すには自分の声が聴こえないために上手く通じるかわからない。
『…もういい。早くコラソン連れてここから出るぞ』
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トト(プロフ) - 早桃さん» ああ、そんな、恐れ多いです！ありがとうございます！のんびり楽しんでいってくださると嬉しいです。頑張ります！ (2023年3月17日 17時) (
レス) id: 2fbe74351e (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - え､､､？めちゃくちゃ最高な作品じゃないですか？？ありがとうございます！もう面白すぎて一気に読んじゃいました！これからも無理せず更新頑張って下さい！応援してます！ (2023年3月16日 22時) (レス) @page14 id: 363e501944 (このIDを非表示/違反報告)
トト(プロフ) - 名無しの権兵衛さん» うわー！いつもありがとうございます！いつものごとく見切り発車ですが頑張ります！ (2023年2月19日 9時) (レス) id: 2fbe74351e (このIDを非表示/違反報告)
名無しの権兵衛 - やったーーーーー！！！！続編だーーー！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2023年2月19日 6時) (レス) @page2 id: 415bc119d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トト | 作成日時：2023年2月18日 19時
