14 加筆済 ページ14
耳が痛くなるほどの静寂とはこのことか。
無音の世界で爆ぜる鮮やかな炎を眺めていると昔、スネイクに借りた本の一節を思い出した。
あの時は聞こえない事が怖かった。
声か命令か、何に対する恐怖かは分からないが、静寂を感じるている暇さえないほどに必死だった。
今は全く感じない。
見聞色の覇気を使えば言葉以上のものが聴こえるし、何より、呼んでくれる人がいるから。
『…クラゲ！』
遠慮などない力で無理矢理振り向かされた眼前にはコラソンの顔があった。
［近い］
『すまねえ！それより船の準備だ！オペオペの実を手に入れるぞ！』
状況が全く掴めない。
とりあえず、さっきの電伝虫から得た情報はとてもいいものだったということはわかった。
［わかった］
大して量のない荷物をローと2人で纏めながらコラソンの話を噛み砕く。
オペオペの実というのはきっと悪魔の実というやつだろう。前にベックマンが見せてくれた本で見た気がする。
どんな能力だったかな。
悪魔の実の能力は効かないことが多いから余り真剣に読んでなかったかもしれない。
『ク、ラゲ…』
呼ばれた気がして手を止める。
まとめ上げた荷物から視線を上げた瞬間、考えるより早く体が動いた。
「コラソン!」
石だらけの硬い地面に倒れ臥せた小さな体は燃え上がるような熱に震えていた。
どうして、ほんの一瞬前までは普通だったのに
意識が朦朧とした状態のローに経口の解熱剤を投与することはできない。
どうしよう
ここには点滴の用意も薬もないし、クラゲ自身、誰かに注射をした経験もない。
『ウソだろ！？しっかりしろ！！
やっと可能性が見つかったって時に！まだ3年も経ってねぇぞ！
お前の読みじゃもっと生きられるハズだろ！！』
とてもじゃないがそんな猶予があるとは思えない。
噛み締めた唇から鉄臭い味が口の中に広がる。
［どこに向かえばいい］
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トト(プロフ) - 早桃さん» ああ、そんな、恐れ多いです！ありがとうございます！のんびり楽しんでいってくださると嬉しいです。頑張ります！ (2023年3月17日 17時) (
レス) id: 2fbe74351e (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - え､､､？めちゃくちゃ最高な作品じゃないですか？？ありがとうございます！もう面白すぎて一気に読んじゃいました！これからも無理せず更新頑張って下さい！応援してます！ (2023年3月16日 22時) (レス) @page14 id: 363e501944 (このIDを非表示/違反報告)
トト(プロフ) - 名無しの権兵衛さん» うわー！いつもありがとうございます！いつものごとく見切り発車ですが頑張ります！ (2023年2月19日 9時) (レス) id: 2fbe74351e (このIDを非表示/違反報告)
名無しの権兵衛 - やったーーーーー！！！！続編だーーー！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2023年2月19日 6時) (レス) @page2 id: 415bc119d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トト | 作成日時：2023年2月18日 19時
