◇望舒旅館3 ページ9
「さて、ここなら一先ず大丈夫だろう」
「気配も今の所消えております。御安心を」
人気や魔の気配を感じない場所へと移ったが、
彼女の様子はまだ不安の表情だ。彼女の目線まで腰を下ろして話し掛けるが目は合う事はなかった。
俯いて少しばかり震えて居る。
「A大丈夫だ。もし、何かあればお前を守ってやる。こちらの“仙人様”もいらっしゃるからな」
「てっ…鍾離様っ」
『“仙人様”？……昨日の…面の人？』
仙人と言う単語に反応を見せた。
バッと面を上げた彼女の目には俺では無く、彼を写していた。
すると、まじまじと見てゆっくりと呟く。
「！思い出したのか？」
『…少し…。変わった匂いと緑と黒の…感じ？を覚えてる』
「た…確かにお前を拾ったのは我だが…その後介抱されたのはこのお方であるぞ」
『それは聞いたよ？私の名前はA。アナタの名前は？』
「……我の名は色々呼び名がある好きに呼ぶと良い」
『んー、じゃあ…ヒシガタ』
「は？」
「ブハッ」
この魈にあだ名か？
思わず吹き出してしまった…
『おでこに◇があるから？』
「これは仙人の証だ！“魈”と呼べっっっ」
「ハハハッ」
「鍾離様までっ…くっ」
『好きに呼べって言ったのにぃ……わかったよ“魈”よろしくね』
「…っ…それで良いっっ。とっ…所で、お話しがあると申しますと？」
こんなに笑ったのは久しぶりだな…
彼女は行動が読めない…読めないが面白い一面もあるのだな…
先程の震えも止まったし、少し落ち着いたか？
この事は後で聞くとしよう…
「ハハッそうだな。お前に話しがあると望舒旅館に向かう所だったんだ。丁度良いここで話してしまおう」
そう話すと、彼は地に膝を曲げて座る。
彼女もそれを見て同じように座った。
「よ…よせ…。地にそのような座り方をしたら痛いだろう楽にして良い。A、君も座り直さなくて良い」
「はっ」
『………はっ』
「お前はいちいち我の真似をするな…」
『礼儀なのかなって思って』
「……(何なのだ此奴はっ…」
「…」
あの魈が珍しくこんなに沢山喋っている。
微笑ましく思う…いつか見た光景だな
「さて、本題に移るが…彼女はあまり自身の事を覚えていなくてな。この地に訪れたのは彼女が思い出すかもしれないといった経緯があってここに来たんだ」
「さようですか…」
『へぇ…』
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葉(プロフ) - わわわわわっ申し訳ありませんんっありがとうございますっっ！気が付きませんでしたっっ！外しましたっっっ！ご報告ありがとうございます！ (2023年2月8日 17時) (
レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ‘フラ立ってますよ！外したほうが良いと思います｡ (2023年2月8日 11時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
葉(プロフ) - あぁあありがとうございますっっ色々書きたい話し沢山あるので頑張って更新出来たらなぁと思います！とても励みになりますご感想ありがとうございました！ (2023年2月7日 19時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
ももももももつつつ - 更新頑張ってください！！！！ (2023年2月7日 16時) (レス) id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ももももももつつつ - いいですね、この関係性というか話の進み方構成というか、、好きです…… (2023年2月7日 16時) (レス) @page32 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺翠 | 作成日時：2023年2月1日 10時
