◇異界の神◇【原神】

◇御使い ページ15

無事タケノコを貰い帰宅すると胡桃が出迎えてくれた。

「お帰りー！♪おぉ！これまた立派なタケノコだねぇ！
あ、帰って来た所悪いんだけど明後日くらいにまた琥牢山(ころうざん)に石珀を採りに行って欲しいんだ♪」

『私は全然いいよ？お仕事だもんね？』
「俺も別に良いが、急ぎなのか？」

(取引先に頼まれたから璃月観光ついでに行ってきて欲しいなって♪彼女を連れて行けば何か思い出すかもしれないしさ？)

(ふむ…しかし、こうも連日で外出するのも些か良いものか…)チラッ

『？』

何かチラチラ見られてる気がする。

「A。君は疲れてはいないか？無理をしなくとも良いんだぞ？」

『出掛けるの明後日でしょ？明日しっかり休んだらいいんだしさ♪』

「何だか嬉しそうだねぇ♪」
『胡桃のお手伝い出来るの嬉しいから♪』

「くぅ〜♪嬉しい事言ってくれるじゃん！可愛いやつめっ」

わしゃわしゃと撫でられた。
ここに居る人は皆んなそうなのかな？

『あ、えっと。ちょっと欲しいものがあるんだけどさ』
「何だ？」

『何も書かれてない本とかあるかな？紙とかに記すような何かこう…』

「無地の本か？…確か上段の棚にあったと思うが…」

『魈がね、頭に浮かんでごちゃごちゃになるなら、記して整理してみてはどうか？って言ってくれたの！』

「ふむ。記憶の一部分かもしれないしな…。俺のを分けてやろう」

『わーい！やったー！ありがとう♪あ、鍾離さん後で話しがあるのだけど時間大丈夫かな？』

「あぁ、大丈夫だ。寝る前に君の部屋へ寄ろう」

『うん！じゃあ待ってるね？』

彼女はそう言うとパタパタと自室へ向かった。

「鍾離さんさぁ♪」
「ん？」

すると、堂主がニコニコと話しかけて来た

「最近やけに機嫌が良いよね？彼女と居る時特に♪」

「そうか？確かに彼女と居ると楽しい気持ちにはなるが」

「ふ〜〜ん(棒」



やはり、彼女は苦手だ

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