◆軽策荘2 ページ14
『て、言うかさっきから鍾離さん笑ってますけど、絶対いつか鍾離さんより強くなりますからね!』
「それは困るなぁ」
小さく笑うとまた彼女は、また笑った!と怒った。
「そう焦る必要ないさ、何度も言っているが、焦ったら失敗する確率の方が高い。何か起こってしまった時こそ冷静に物事を見て判断する。意識するだけで随分違うから試して見ると良い」
『わわわっ』
わしゃわしゃされた。何故ぇ?
ひと通り撫で回すと彼は先に進む。
彼の後に続く魈にボソボソっと聞いた。
『ねぇ魈』
「なんだ?」
『今日鍾離さん機嫌が良いのかな?』
「我に聞くな」
『いつもの倍くらい喋るよ?』
「っ……そ、それは我も思っていたが…、お前が話したからではないか?先程の内緒話しと言うやつを」
『あー、成る程ねぇ……何でそれで機嫌良くなるの?』
「だから、我に聞くな。知らぬ」
「また内緒話しか?」バフっ
『ひぃっっ』
前を見ずに話していたから、徒歩止めた彼にぶつかってしまった。
『き…急に止まらないでよっ横顔打ったじゃんっ』
「前を見ぬお前が悪い」
『魈ってば直ぐ鍾離さんの肩もつじゃん』
「それは、お前がっ」
「ふふっ」
『また笑った!』
「いや、…ふふっ。お前達仲が良いなと思ってな」
『魈のせいで笑われたよっ』
「何故我のせいなのだっ」
実に喜ばしい事だ。あの魈が心を開ききっている。
この娘、数日でこれほどまで打ち解けるとは…
皆が惹かれるのも時間の問題だな…。
しかし、またこの光景が見れるとは…
困惑する彼にとって良い兆しなのかもしれない。
『そもそも、ここ璃月港から随分と離れてるけど何しに来たの?』
「ん?それはタケノコを採りに来たんだ」
『ん?』
「ん?」
『タケノコ?』
「タケノコ?」
至って俺は真面目なのだがな?
同じ反応をしてる二人にまた笑いそうになる。
「堂主からのお使いだ」
『いやでも、何でタケノコ?』
「軽策荘のタケノコは今が旬だし、ここのタケノコは芳醇な香りと採れたては身が柔らかく。ほのかに甘い」
『聞いてるのそこじゃない』
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葉(プロフ) - わわわわわっ申し訳ありませんんっありがとうございますっっ!気が付きませんでしたっっ!外しましたっっっ!ご報告ありがとうございます! (2023年2月8日 17時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ‘フラ立ってますよ!外したほうが良いと思います。 (2023年2月8日 11時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
葉(プロフ) - あぁあありがとうございますっっ色々書きたい話し沢山あるので頑張って更新出来たらなぁと思います!とても励みになりますご感想ありがとうございました! (2023年2月7日 19時) (レス) id: b63a4d1e18 (このIDを非表示/違反報告)
ももももももつつつ - 更新頑張ってください!!!! (2023年2月7日 16時) (レス) id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ももももももつつつ - いいですね、この関係性というか話の進み方構成というか、、好きです…… (2023年2月7日 16時) (レス) @page32 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紺翠 | 作成日時:2023年2月1日 10時