2人の兄に溺愛される【吹雪兄弟】

6.兄妹だから ページ7

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ご飯を食べ終え、私はゲームの電源を入れてテレビに繋ぐ。大画面でやるゲームの方が好きなので、いつも家ではテレビに繋いでいる。

「A、僕にもやらせてよ」


士郎兄さんが急に後ろから言うものだから、驚いて心臓が飛び出そうになった。


『もう……脅かさないでよ士郎兄さん』

「ごめんごめん。良いよね、コントローラー貸して」

私はコントローラーの片方を士郎兄さんに渡した。


「おい、俺も混ぜろよ」

『良いけどそれが終わってからね。コントローラーはもう一つあるから大丈夫』

アツヤ兄さんはまだ皿洗いが終わっていない。


今はアクション系ゲームをしている。協力モードに切り替え、インターネット対戦をする事になった。

ランダムに選ばれた相手の名前を見てまたしても驚いてしまった。


『……何よ、「ゴッドストライカー きらヒロト」って』

「永世学園の吉良ヒロトの事だね」

相手のプロフィールを開いてみると、メッセージの所にはこんな事が書いてあった。


「よぉ。俺は永世学園サッカー部の11番、2年生の吉良ヒロトだ」


「……彼は個人情報保護という言葉を知らないのかな」

『知らないと思う』


これについては流石の兄さんも私と同意見だった。

普段は鬱陶しくても、兄妹だから気が合う時だってある。

いざ戦ってみると、彼はかなり強かった。こっちは二人で相手は一人なのに、既に私は倒されてしまっている。

士郎兄さんも暫くして倒されてしまった。


「……強い。強すぎる」

『よし。こうなったら特訓だよ、兄さん！勿論ゲームの』

「サッカーじゃないんだね」


そこからアツヤ兄さんも加わり、遅くまで三人で特訓という名のゲームをしていた。

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