4.ダイヤモンドのメンタルの持ち主 ページ5
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『ただいま〜』
……と言っても家には誰も居ない。両親は共働きで遅くまで帰って来ないので、夜ご飯は三人で交代しながら作っている。
今日はアツヤ兄さんが作る日。ああ見えて、結構料理上手な方だ。
時刻はもう6時。もうアツヤ兄さんは作り始めているから大体7時位には食べられるか。
その間に今日の復習っと。
私は自分の部屋に入り、鞄を下ろす。部屋は兄さん達と一緒。
部屋は机が三つ並んでいて、左から士郎兄さん、アツヤ兄さん、私という順に並んでいる。
その近くに三段ベッドがあり、上からアツヤ兄さん、私、士郎兄さんの順で寝ている。
士郎兄さんは既に机に向かい勉強していた。
私は鞄から英語の問題集を取り出し、シャープペンシルを手に持ってさあ解こうと言う時……。
「ええっ！」
普段あまり動じない士郎兄さんが驚いた様な声を出してこっちを向く。
『急にどうしたの？』
「見て。これ」
士郎兄さんは分厚い本を差し出してきた。
『……誕生日占い？』
なんだ、勉強していなかったのか。
そこには私の誕生日のページが開かれていた。
「うん。左下の方を見てみて」
左下の方には、「あなたのソウルメイト」と書かれた所が。「運命のカレ」、「永遠の友」、「ライバル」という欄にそれぞれ誕生日が載っている。
『これが何？』
「よーく見て。特に『運命のカレ』って所」
士郎兄さんの言う通り、「運命のカレ」という欄を隅々まで読み、やっと意味が分かった。
『……士郎兄さんが私の運命のカレだって言いたい訳？』
「そう。やっぱりさ、僕達って……」
『本当に辞めて。後さ、言っておくけどアツヤ兄さんの誕生日も『運命のカレ』の所に入っていたから』
「え……」
士郎兄さんは暫く固まっていた。
ほらここに、と私はアツヤ兄さんの誕生日の所を指差して更に士郎兄さんにトドメを刺した。
……と思っていた私が間違っていた。
「そうなの？だったらアツヤとAの事で対立しなくて済むね！」
もう溜息しか出ない。
ここまで士郎兄さんの精神力が強いと鋼のメンタルならぬダイヤモンドのメンタルの持ち主と形容してもあながち間違いではないだろう。
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氷の疾風(プロフ) - タピタピさん» わわわ、尊いだなんて……ありがとうございます！！！最近多忙で中々まとまった更新時間が取れませんが完結させられるよう頑張ります！ (2020年1月22日 22時) (
レス) id: 61b7fc8a8d (このIDを非表示/違反報告)
タピタピ - お話し内容ちょー好きです......尊い.....これからも頑張って下さい！応援してます！ (2020年1月21日 21時) (レス) id: ce0225beb5 (このIDを非表示/違反報告)
氷の疾風(プロフ) - コメントありがとうございます！とっても嬉しいです！！これからも更新頑張ります！ (2019年8月28日 11時) (レス) id: 61b7fc8a8d (このIDを非表示/違反報告)
ひらはらひらは(プロフ) - 吹雪兄弟すごいな…とっても面白いです！続き楽しみにしています！ (2019年8月28日 7時) (レス) id: 8fced89393 (このIDを非表示/違反報告)
氷の疾風(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます！吹雪兄弟は個人的にそういうイメージがありまして笑 これからも頑張って更新していきます！ (2019年8月27日 11時) (レス) id: 61b7fc8a8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷の疾風 | 作成日時：2019年8月24日 15時
