◯46話 〈シルヴィア〉 ページ46
僕は今、幼馴染のスオに連れられ、ショッピングをしにでぱーととやらにきている。
スオは女の子らしく可愛い小物や服に興味津々だ。
「シル、どうですか?」
可愛いワンピースを自分に重ねて僕に聞いてくるスオ。
とっても楽しそう。
「スオ〜お前おんなじようなワンピース着てるじゃん」
何が違うんだよ、と聞いたら、
「はあ…」
と、ため息つかれた。
「わかってないですね、シル!この丈のながさとか…。あ、ほら!模様も少し違いますよ!」
って言われた。
そういう意味じゃないんだけどな。
「あ、シルにも選んであげますね!」
「えぇ〜いいって〜」
「さぁ!行きますよ〜!」
って聞いてないし!!
っていうか、手を引っ張るな!!
ちなみにワンピースは買ったらしい。
「スオ!これはどうだ?」
僕は早速目についた紺色のズボンをスオに見せていった。
「全然ダメです!」
さっきまでもいろいろな服を見せてみているがどれもこれもダメと言われる。
今回も案の定、断られた。
「む〜!シルの選ぶ服はどれもこれもセンスがなさすぎです!もう私が選びます!」
頬を膨らませてプンプンするスオ。
どうやら機嫌を損ねてしまったようだ。
僕のセンスってそこまでないか?
「あ、いっそ私とお揃いにします?」
「ぜってーやだ!!」
「あはは〜冗談ですよ〜」
「あ、シル。これとかどうですか?」
とスオが持ってきたのは白いもふもふがついた短いポンチョみたいな服と同じようにもふもふがついたワンピース。
「おぉ!いいな!それ!!」
普段、こういうのはあんまり好きな部類ではないがなんかどことなく気にってしまった。
「じゃあ!これで決まりですね!!」
とスオはそそくさに会計に向かってしまった。
全く、スオはこういうことに関してはちょっと強引なんだよなぁ。
まあ、楽しいからいいや。
「なあ、スオ」
「なんですか?」
「ここって何なんだ?」
と、僕が指さしながらいったのはげーむしょっぷとやらのお店だ。
「さあ?いってみます?」
「うん!!」
四角い物体がいっぱい棚にある。
店員さんに聞いたところゲームとは機械でやる遊びらしい。
ん?これ、僕たちの世界と同じような世界観だな。
もしかして僕たちが出るとか?
それはそれで嫌だなぁ。
どうやらこのゲーム、今人気のゲームなのだそうだ。
「おお!なんか楽しそうだな!やろうぜ、スオ!」
「買えってことですか?ダメです」
にっこりしながら言われた。
「えぇ〜」
そのあとも僕はスオとの初めての異世界ショッピングを楽しんだ。
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紅葉@学生人(プロフ) - 更新終わりました! (2019年9月22日 16時) (レス) id: f9fa943488 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉@学生人(プロフ) - 更新します! (2019年9月22日 15時) (レス) id: f9fa943488 (このIDを非表示/違反報告)
柄餅(プロフ) - 更新しました! (2019年9月7日 19時) (レス) id: 89bccbc21d (このIDを非表示/違反報告)
柄餅(プロフ) - 更新します (2019年9月7日 18時) (レス) id: 89bccbc21d (このIDを非表示/違反報告)
むむー(プロフ) - 更新しました!! (2019年9月7日 17時) (レス) id: 530d6c09d3 (このIDを非表示/違反報告)
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