【小説】転生者達の高校ライフ

◯39話〈ルポン〉 ページ39

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ラッキーなことにペンダントは
着けなくていい・・・という感情に
ルポンは一切ならなかった。

その事実は寧ろ彼に
「お前は無個性だ」と今一度
突きつけられたような、
そんな気がした。


ところは変わりとある
ショッピングモール。

各々必需品を買え、とのこと。

服を見たりゲームセンターに
行ったりと各自好きなことをしている
わけだが、彼はというと文具コーナーで
熱心に選別している。

彼の腕には既に服の入った袋が
ぶら下がっていた。

彼は文具コーナーで文具を探している
わけではない、彼は方位磁針に
夢中だった。
俗に言う「職業病」という奴だ。

「やっぱり赤い針はここでも共通か。
お、これは16方位書いてある！
・・・で、子，丑，寅，卯
・・・ナニコレ？」

十二支って普通なのでは・・・と
思ってしまうかもしれないが、なんせ彼は
異世界から来たのでそんな文化は
なかったのだ。

彼はその十二支が書かれた方位磁針を
カゴに入れた。


彼の脳内には今日の残りの買い物も
そうだが、次回の買い物のことも
考えていた。

海に行く時のために釣りセットが
欲しい。

風の方向も計算したいから
町の標高が載った地図も欲しい。

双眼鏡を買って海の向こうを見るのも
アリだな。

など海から頭が離れることは
なかった。


すると肩に衝撃があった。

咄嗟に彼は「すみません！」と
頭を下げた。

これは職業病ではなく、性分であった。


ぶつかった相手は同じ制服であった。


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誰かルポンと会話してやってください。

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