【小説】転生者達の高校ライフ (ページ15)

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○15話〈クラン〉ページ15

「……訳がわからなくなってきたな」
オレ達二人が来てから数分程時間が経った。
落ち着いている来ている人も居れば未だ(まだ)困惑している人も居る。それにまた人が降ってきた。もう最早怪雨だ。

「うーん、何が……」
「さあね。けど今考えられることが一つ。集団で来るのは普通に可笑しいし、他のヤツらの言動とか見る限り同一犯なのは一緒。手紙見れば一目瞭然やで」
そう言われて手紙を持つ人に目線を向ける。確かに手紙の見た目もチラッと見えた内容も、同じものだった。
「それでオレたちは何をすれば良いんだ？」
「知らないわ。適当に駄弁っとけば良いやろ」
「といっても、話す相手は……」
「……頑張れ」
笑顔でグッジョブポーズする壱葉。
巫山戯んな。マジで。
お前位しか喋る相手居ないし。

「喋る相手居ない。解る？」
「いえす。解っとる……あと、クランは人見知りじゃないよね？いけるやろ」
クソウザい。ニタニタしながら言っているのがマスク越しでも分かる。

「そうだけども！」
「何？」
「せやけども……」
「行ってらっしゃい」
言い訳しようとした結果、失敗に終わった。
そして行ってらっしゃいとまで言われた始末。
もう話すまで帰れない、オレは確信した。

嗚呼、神様。
何で、何で……

「オレがこんな目に遭わなきゃいけないんだぁぁ！！」

＿＿＿＿
クランと壱葉、拾ってくれる人募集します。
宜しく御願いします……っ！