☆∞病院入院中☆22【番外編】

☆お約束は破るもの!? 14≪安田side≫ ページ32

A「また違うやつ？」


安「そう、違うお薬の点滴。
よし、じゃあ落としていくなぁ。」


A「うん。」


安「気分悪くない？」


A「うん、大丈夫。」






カラになった点滴から
持ってきた別の薬剤の点滴を繋いでいく。




その様子をジッと見つめるAと
もう1人興味津々に近づいて来る小さな人影・・・
ふと見下ろすと、さっきの男の子やった。







．








◇「・・・おねーちゃんも、びょうき？」


A「あ・・・うん。」


◇「ぼくも。」


A「え・・・」


◇「ぼくねぇ、しんぞーのびょうき。」


A「心臓？そっか・・・私も。」


◇「おねーちゃんもぉ？わぁーい、いっしょ〜♪」


A「一緒って・・・」


◇「ぼくも、おねーちゃんみたいに大きくなれる〜？」


A「え・・・」







Aの事をまっすぐ見つめながら
無邪気な笑顔で質問を投げつける男の子。
そっか、この子も心臓が悪いんや・・・






．







安「頑張って大きい男にならなアカンなぁ^^」


◇「おおきい、おとこー？」


安「そう。体も心も大きくな^^」


◇「どうやって〜？」


安「ちゃんとお母さんの言う事聞いて
病院で貰ったお薬もちゃんと飲んで。
やないと、お姉ちゃんみたいにチックンになるで？」


A「ちょっと、しょうちゃん・・・」


◇「おねーちゃん、おくすりのまんかったん？」


安「そうやで〜？(笑)」


◇「わるいこー♪」


安「悪い子やなぁ〜(笑)」


A「もぉ・・・」






あら、拗ねちゃった。
ちょっといじめすぎたかな？(笑)






．







この後すぐ、やっと男の子の順番が来て
無事にレントゲン撮り終わって検査室から出て来た。








◇「おねーちゃんは、まだぁ？」


A「どうかな・・」


◇「がんばってね♪」


A「あ、うん。」


◇「おねーちゃん、はやくげんきになーれ♪」


A「え・・あ、ありがと。」


安「すごいなぁ、おまじないしてくれたん？
ありがとうなぁ〜^^(撫」


◇「んん〜♪ ばいばーい☆」


A「バイバイ^^」


安「ばいばーい。お大事にね〜^^」









可愛いし、優しい子やなぁ。


両手を大きく広げて、Aにおまじないしてくれて
お母さんと仲良く手繋いで帰ってった。


ありがとうね(笑)

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