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『それでね大学1年生の時の奥さんの誕生日に付き合うことになって、去年結婚したんだ』
とても楽しそうに長い話を終えたテヒョンさんの顔は満足げ。
奥さんを探すといいながらテヒョンさんは懐かし〜と声を漏らしながら近所をぐるぐるとまわっているだけだ
「素敵なお話ですね」
『やっと信じてくれた！』
「信じたなんて一言も言ってませんよ」
『え！？ここまで話して信じない！？』
「普通に信じるつもりないです」
『そういうとこあるよね〜』
「今のお話を聞いたからって未来から来たのを信じることには繋がらないですもん」
『ん〜.....未来予知でもする？でも8年前の世間のことなんて覚えてないんだよなぁ』
さっきから空になったコーラの缶を投げながら歩いているテヒョンさん
どうして未来から来たなんて嘘をついているのかその表情からは全く分からない
『あっ！！思い出した！！明日さ雪降るんだよ！』
「明日、、あ、雪マークですね」
携帯の天気予報を開くと明日の日付には雪だるまのマークが付いている
『それで駅前のスーパーに来るはずの仕入トラックが雪のせいでこれなくなってスーパーの品ぞろえが最悪！大晦日なのに！って近所のおばさんたちが騒いでた！』
「...明日ですか？」
『うん。明日さ俺の言ったこと本当になったら信じてくれる？』
「.....そうですね」
『へへへ言ったからね？また明日の夕方自販機にいるから来てね』
「今日はもう探さないんですか？」
『Aを遅くまで連れまわすわけにはいかないからね』
「まだ7時ですよ」
『十分遅い時間！ほら！帰るよ！』
そう言って自然に私の手を取ったテヒョンさん
テヒョンさんの手はとても暖かい
「え、ちょ、なんですか」
『あ、ごめん笑 いつもの癖で』
「奥さん以外の人の手を繋いじゃう癖なんてありますか」
『ちーがうってば！あ〜ほらもう着いたよあったかくして寝るんだよ』
家の前まで着くとテヒョンさんはにこにこと手を振っている
「おやすみなさい」
『ばいばい』
見送られながら家に入るとリビングからカレーの匂いがする
「ママ今日早い日だったんだ」
少し嬉しくなって洗面台へ手を洗いに向かい鏡に映った自分を見るといつもよりも少しだけ明るい表情な気がした
テヒョンさんがなぜ家の場所を知っていたのかはカレーに気を取られて全く気付かなかった。
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おさる - 一回だけじゃなくて何度も見たくなるようなお話でした。次回の小説も楽しみにしています！ (2018年9月27日 10時) (
レス) id: 61e830c75b (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - らむさん» そう言っていただけて嬉しいです（；；）ありがとうございました！ (2018年7月19日 11時) (レス) id: 6fe35b1797 (このIDを非表示/違反報告)
らむ - 感動……すごく面白くて楽しかったです！！映画で見たいくらいです(*^◯^*)大好きなテテでこんな素敵なお話書いてくださったことに感謝です！！ (2018年7月19日 1時) (レス) id: a7a9735bca (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ゆんさん» お付き合いありがとうございました(>_<) (2018年7月17日 18時) (レス) id: 67f3dc7c68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - とても素敵なお話をありがとうございました^_^ (2018年7月17日 17時) (レス) id: 8e5cc19314 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2018年6月23日 18時
