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『1人で抱え込んだり考え過ぎたりするのは良くないよってこと』
「...そうですね」
たった1ヶ月と少しだけ一緒に過ごしただけなのにテヒョンさんは私の全てを知っているみたいだ
『あ〜こうしてるとあったかいね』
「ずっとこうしててください...」
『こっち向いて』
頭の上から聞こえた声にテヒョンさんを見上げると思ったより近い顔の距離にどきっとする
「...なんですか」
『ん〜...キスしようとしたけどやっぱやめた。でもファーストキスはちゃんととっといてね』
「とっとくて...今テヒョンさんにあげます」
『それじゃだめ。忘れちゃうし』
「私本当にテヒョンさんのこと忘れちゃんですか...？」
『多分ね俺もよくわかんないけど』
「じゃあテヒョンさんも私のこと忘れちゃうんですか？」
『ううん。俺は覚えてるよずっと』
「...絶対絶対忘れないでください」
『うん。大丈夫』
話しながらも勝手に流れる涙
私を抱きしめるテヒョンさんの背中にココアを握ったまま回した腕にぐっと力を込める
『はぁ...帰りづらくなるじゃん笑』
「...もう帰らないでくださいとは言いません...奥さんも待ってるだろうし...でもたまにでいいんで私のこと帰っても思い出してください」
『毎日思い出すよ』
「それは嘘つきです」
『本当だってば〜』
「...奥さんがかわいそうです」
少し微笑んだテヒョンさんは私から体を離すと手を挙げてぐっと伸びをした
『っあ〜楽しかったな〜帰ったら俺絶対怒られるんだよね』
「怒られる...？誰にですか？」
『ん〜？ん〜まぁここに来る機械を作った人...的な人に』
「怒られるようなことしたんですか？」
『めっちゃしたね多分』
「じゃあ...帰って散々怒られてから奥さんに慰めてもらってください」
『んふふ笑 そうする』
「もう...行きますか？」
『そうだね』
「テヒョンさん...私、テヒョンさんみたいな素敵な人にこれから出会えますか」
『ん〜俺以上の男はいないからな〜』
そう言いながら笑ったテヒョンさんは私の肩を持ってくるっと背中を向かせた
『気を付けて帰ってね』
背中から聞こえるテヒョンさんの言葉に振り向こうとする
『ダメ。もうお別れだから』
「...テヒョンさん」
『ちゃんと俺に20円貸してね』
「...え」
・
・
「ココア...冷めてる」
何故か涙を流しながら暖かかったはずのココアを手に持って
いつもの自販機の前に1人立っている私は
制服の袖で涙を拭うと家に向かって歩き始めた
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おさる - 一回だけじゃなくて何度も見たくなるようなお話でした。次回の小説も楽しみにしています！ (2018年9月27日 10時) (
レス) id: 61e830c75b (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - らむさん» そう言っていただけて嬉しいです（；；）ありがとうございました！ (2018年7月19日 11時) (レス) id: 6fe35b1797 (このIDを非表示/違反報告)
らむ - 感動……すごく面白くて楽しかったです！！映画で見たいくらいです(*^◯^*)大好きなテテでこんな素敵なお話書いてくださったことに感謝です！！ (2018年7月19日 1時) (レス) id: a7a9735bca (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ゆんさん» お付き合いありがとうございました(>_<) (2018年7月17日 18時) (レス) id: 67f3dc7c68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - とても素敵なお話をありがとうございました^_^ (2018年7月17日 17時) (レス) id: 8e5cc19314 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2018年6月23日 18時
