妖精の尻尾と孤独の竜 (ページ24)

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No,022 ページ24

sideレイカ

レイカ｢私は新生評議員総議長及び聖十大魔道第14位、レイカ・ローリア｣

かなり久しぶりに名乗った名前に違和感を覚えていることに、可笑しくなって少し微笑んでいた。

目の前には、かなり驚いているラハールたち。

後ろでもきっと、同じように驚いているんだろう。

もう必要の無くなったパーカーを脱ぎ捨てて前を見据える。

すっかり動揺しきっている部隊がやけに面白く思えて、からかいたくなったけれどどうにかこらえて言葉を放つ。

レイカ｢貴方も気付いているように、その者の逮捕でさえ一般公民から見れば不正行為だ。
だが、新生評議会としては逮捕しなければ行けないことも事実。
よって、逮捕は認めざるを得ないと判断するが死刑は必要以上な処置として罰する事とする。
しっかり伝えておくこと。
死刑にした場合は、私が１人の魔導士として評議会を潰しに行くから覚悟するように。

以上。解散だ。｣

一方的に言い放って、ジェラールを見送る。

きっとエルザならこうしたと、わかるから事できたことだった。

何も知らなければ、ここまでしない。

まず名乗らない。

それでも実行したのは、かつての仲間のためだ。

この事で少しでもエルザの過去が晴れるのなら、どれだけの敵を作っても構わない。