第4話 ページ5
「あ...。」
今日は学校は休み。
家でお皿を洗っていると、ふとあることに気づいた。
「拓磨...」
平松拓磨。
ありがたいことに、私の彼氏だ。
中学生の時から付き合い、高校が離れた今でも電話をしながら交際を続けている。
付き合ってからもう2年にもなるため、さすがに毎日電話はしていないのだが...
凜がいなくなってから、2週間全くしていなかった。
携帯なんか凜との思い出で溢れているため、極力開かないようにしていた。
もしかしたら連絡来てるのかな...
ササッとお皿洗いを終わらせ、濡れた手をタオルで簡単に拭う。
そしてずっと部屋に放置していた携帯を手に取り、メッセージアプリを開く。
「...やっぱり。」
彼とのトークの横には通知50件の表示。
2週間ぶりに、それを開く 。
「拓磨...ごめん」
内容を見ると、そう言わざるを得なかった。
《最近あんまり話してないね。》
《春美?忙しい?》
《おーい。風邪でも引いたー?》
《春美ーーーーーー!!》
《スタンプ》
《スタンプ》
《スタンプ》
《スタンプ》
《スタンプ》
《スタンプ》
《スタンプ》
《スタンプ》
《スタンプ》
《え、春美本当に大丈夫?》
《おーい返事してよー》
《心配だよ!!!》
...ごめん。ほんとごめん。
申し訳なさしか出てこない。
2週間ぶりに、そのトークで発言する。
かち、かちと、無機質な音が薄暗い部屋に響く。
《ごめんね。拓磨。色々あって連絡できなかった。》
送信ボタンを押すと、なんら問題なくメッセージは送られた。
私は携帯を置いて再び部屋を出ようとした。
がらっと部屋のドアを開けた瞬間。
ピコンと通知音が鳴った。
...まさか。
私は携帯に駆け寄った。
通知の鳴らし主は想像通り。
「拓磨っ...」
急いでアプリ開き、トークを開いた。
《はー生きてた。とりあえずよかった。2週間も連絡できなかったなんて、大丈夫なの?》
生きてた。
その言葉に私は打ちのめされた。
既読をつけたまま床に座り込む。
きっと拓磨は「無事だったか」という意味でその言葉を使った。
だけど、生きてた、なんて言葉は、今の私に到底耐えられる言葉ではなかった。
凜っ
凜っ...
彼女を思い出さないでいられない。
既読をつけたまま返信しないでいると、再びメッセージが届いた。
《...春美?》
涙でぼやける視界のなかにそのメッセージを読んだ。
返信しなきゃ...
そう思ってキーボードに指を置いた。
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fruit(プロフ) - 鳥の子さん» うわぁぁぁぁ嬉しいお言葉ありがとうございます!!そして読みに来てくださってありがとうございました!!自分の作品をこんなに好きって言って貰えるとすごい嬉しいのですね...いますごくテンション上がってます笑コメントもしてくださってありがとうございました!! (2020年1月26日 0時) (
レス) id: dc8b637267 (このIDを非表示/違反報告)
鳥の子(プロフ) - 一通り読んで参りました……!好き……。余りにもLOVE過ぎて……。もう説明文の所から夢主ちゃんの覚悟が伝わってきて、けれど最終的には後悔してしまうのだろうな(覚悟ほしていたけれど)とか思っちゃうとLOVE……。更新頑張られてください!! (2020年1月18日 17時) (レス) id: fababa1230 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 凛奈さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!!!凛奈様のような読者様がいらっしゃるので頑張れるわたくしです。これからもどうぞよろしくお願い致します!! (2019年5月28日 17時) (レス) id: 479b2f8b1f (このIDを非表示/違反報告)
凛奈(プロフ) - 更新楽しみにしてます！すんごい面白いし、好きです！！ (2019年5月28日 6時) (レス) id: 225bb681ca (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 花風雪 サブありさん» うわぁぁ嬉しいコメント!!!読んでくださって本当にありがとうございます!!!今はテスト前で少し更新をお休みしていますが、来週からまた再開します!まだまだ続きますよ〜!?これからもよろしくお願いいたします!!! (2019年5月26日 7時) (レス) id: 479b2f8b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fruit | 作成日時：2019年3月4日 22時
