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第322話 ページ38

リベラside

唖然としすぎて何も考えられないのだろう。

ラサゴベアは、力なくはは...と笑いながら、椅子に座った。


私は再びアルジャーノンの方に振り返った。

リベラ「アルジャーノン!そういうことだから、二度とアリオンの破滅なんて考えないで!」

私の叫びを聞いたアルジャーノンは、ふふと不敵な笑みを浮かべた。

なに...

何を考えているの...

アル「リベラ。申し訳ないが、ミークの報告が誤情報だった場合に備えて、キーピングから兵士を何人かアリオンに送っている。状況によっては手荒なことも許可している...。」


兵士が!?

アリオンに...!?

手荒なことなんてしたら、キリトたちに勝てるわけがない!!


私はアルジャーノンに叫んだ。

リベラ「今すぐ取りやめさせなさいっ...!」

アル「不可能だ。ここは圏外。それに、もうそろそろアリオンに到着する頃だ。」

アルジャーノンはそう言いながら口角を上げる。



こいつっ...


リベラ「申し訳ないなんてひとつも思ってないでしょっ!!!」

私はそう言いながらすぐに翼を出して飛び上がり、

天窓を突き破って外に出た。



アリオンを...守らなきゃ...!

そして出せる力をすべて出しながら

猛スピードでアリオンに向かった...。







私はアリオンに向かいながら、アルジャーノンのことを考えていた。

そして、そこですべてを理解した。



そうか

アルジャーノンはこの星の安定なんてちっとも目標にしていない。

彼女の目的は

この星のトップになること。

アリオンを破滅させ

殆ど力差のない現状トップのファナッカに勝ることで

この星の最高魔力を炎からキーピングの力である電気に変えようとしていたんだ...。

だからラサゴベアには任せられないと。

炎の力を手に入れようとしてるファナッカになんか、任せてられないと。

そう言ったんだ。





私は景色を確認しながら飛び続けていた。

すると突然、見覚えのある景色になる。


ここはもう、アリナレオンバート。

温かくて優しい

みんながいるところ...








リベラ「あっ...」


私は一際大きな建物を見つけた。

あれこそが


私が生まれた場所。

アリオンの王族が住まう城...!


私はさらに城を目指してスピードを上げた。




お願い...

みんな無事でいて...


向かい風に目を瞑りながら、どんどん城に近づく。




すると、私の部屋の窓が見えた。



よし。開いてる...。


私はその窓をめがけて急降下し



一気に部屋の中に降り立った。

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設定タグ:執事 , 王女 , 恋愛   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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fruit(プロフ) - neruさん» こんな古くて長すぎる作品を読んでくださって、本当にありがとうございます!!番外編の件、リクエストすごくすごく嬉しいです!!もちろんお受け致します!逐一公開しようと思いますのでお気に入り登録等で通知を受け取ってくださると嬉しいです。しばしお待ちください! (2021年6月30日 14時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
neru - 凄く面白かったです!もしできたら続編・・・というより番外編を作っていただけないでしょうか?夢主が帰ってきた後と結婚した後で時間が空いているのでその間どんな感じだったのか知りたいです! (2021年6月30日 6時) (レス) id: be91a01192 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 葵 林檎さん» 素敵なコメントありがとうございます!!時間はかかっていますが少しずつ直している最中です。言い回しが変わったりバッサリカットしたりしているのでぜひ何度でも見返してみてください!ありがとうございました! (2021年2月27日 4時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
葵 林檎 - このお話、とても好きだなああぁ、と心の底の根っこから思います! 私はファンタジーがめちゃ大好きなので、もう、何度も読み返します!! 素敵なお話を作っていただきありがとうございます…! (2021年2月16日 21時) (レス) id: 2561b1222b (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 愛流鈴さん» お返事大変遅くなり申し訳ありません...!このコメントを拝読して、すごくテンションが上がっております!私自身、あまり自信がなくて作品削除も考えていたのですが、コメントを読んで、この作品は残しておこうと思うことができました。本当にありがとうございました!! (2020年9月17日 12時) (レス) id: 332baaf975 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fruit | 作成日時:2018年7月1日 7時

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