第287話 ページ3
リベラside
サカエさんの目をじっと見つめてそう言うと、彼ははぁとため息をついた。
サカエ「お教えしてもいいんですが...。知っているのはラサゴベア様ぐらいであるほどのシークレットですよ。口外した時には...。覚悟はありますか?」
え?
地球に
そんなに謎が隠されてるの?
そんなこと言われて、今更やっぱりいいですなんて言えない。
好奇心が膨らみ続ける私は、約束しますと言った。
その声の誠実さを聞き取ったのか、彼は私の言葉を聞くと、それでは...と言いながら姿勢を正した。
そのときサカエさんから聞いた内容は、ただただ驚愕ものだった。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
大昔のこと。
地球で3度目の世界大戦があった。
科学技術を発展させ続けてきた世界中の国々が衝突したため、世界を滅ぼすことは容易だった。
人口は激減。数千人しか生き残らなかった上に、食物もないので人々は飢餓死で減っていき、一年後に残っていたものは数百人ほどだった。
そこで、1人の日本人が立ち上がる。
その日本人は残された数少ない資料と材料を駆使し、宇宙に逃げ出す装置を作り出した。
そして完成とほぼ同時に地球を飛び出した彼は、地球と酷似した星を見つける。
...それが、今リベラが住む星だった。
彼は再び地球に戻り、残された日本人と植物の種、動物などを連れてその星に行った。
その星での生活も容易でなかったが、なんとか子孫を残しながら普通の生活ができる星を確立した。
中には地球に戻る者もおり、地球も生きていける環境を取り戻した。
地球とただ一つ違う点。それは、この星にはひとつしか言語が存在しないこと..。
最初にこの星をつくった人々は皆日本人であったため、この星には日本語のみが使用されることとなった。
だから、今地球に住む日本人なら、この星の人々全員と会話できるということだ。
...しかしどういう訳か、あるこの星に住む者が魔力を手に入れてしまった。
それは子孫にも受け継がれていき、魔力がだんだんとこの星を支配していった。
それは地球までにも及び、猛威を振るった。
そこで危機を感じた地球人は地球にくる魔力持ちを残らず虐殺。この星にも乗り込み、力の強いものを1人残してその他の魔力持ちを全員幽閉し、子孫を残させないようにした。
...1人残された魔力持ち。その人は炎の力を持っていた。
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fruit(プロフ) - neruさん» こんな古くて長すぎる作品を読んでくださって、本当にありがとうございます!!番外編の件、リクエストすごくすごく嬉しいです!!もちろんお受け致します!逐一公開しようと思いますのでお気に入り登録等で通知を受け取ってくださると嬉しいです。しばしお待ちください! (2021年6月30日 14時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
neru - 凄く面白かったです!もしできたら続編・・・というより番外編を作っていただけないでしょうか?夢主が帰ってきた後と結婚した後で時間が空いているのでその間どんな感じだったのか知りたいです! (2021年6月30日 6時) (レス) id: be91a01192 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 葵 林檎さん» 素敵なコメントありがとうございます!!時間はかかっていますが少しずつ直している最中です。言い回しが変わったりバッサリカットしたりしているのでぜひ何度でも見返してみてください!ありがとうございました! (2021年2月27日 4時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
葵 林檎 - このお話、とても好きだなああぁ、と心の底の根っこから思います! 私はファンタジーがめちゃ大好きなので、もう、何度も読み返します!! 素敵なお話を作っていただきありがとうございます…! (2021年2月16日 21時) (レス) id: 2561b1222b (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 愛流鈴さん» お返事大変遅くなり申し訳ありません...!このコメントを拝読して、すごくテンションが上がっております!私自身、あまり自信がなくて作品削除も考えていたのですが、コメントを読んで、この作品は残しておこうと思うことができました。本当にありがとうございました!! (2020年9月17日 12時) (レス) id: 332baaf975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:fruit | 作成日時:2018年7月1日 7時