第86話 ページ47
リベラside
マナ「お姉様？」
今度はマナが近づいてきた。
キリトがそれに気づき、後ろへ下がる。
マナは私の顔を見つめると、優しく言った。
マナ「私の言葉を覚えていますか?以前、夜に屋上で会った時です。女王決めはくだらなくない。お姉様が関わっているから、と。」
リベラ「・・・」
当然、覚えている。
夜寝付けなくて、屋上に出た時、マナと会った。
そして私が女王なんて意味が無い、とこぼした時に、マナがかけてくれた言葉。
((この世のものは全て、大切です。地球人も、何もかも。もちろん！アリナレオンバートも大切です。))
私が頷くと、マナは笑顔で言った。
マナ「その【何もかも】には、お姉様も入っていたのですが、わかりづらかったですか？」
リベラ「っ・・・」
首を横にブンブンと振った。
すると、今度はラフが口を開いた。
ラフ「関係の無いリベラ様やマナ様を救ってくださるようなお優しいお友達ができるなんて、リベラ様の人格を物語っているじゃありませんか。」
リベラ「・・・」
ラフ「そんなリベラ様がきっとお好きなんですよ。私たちと同じで。全てはリベラ様のおかげです。マナ様がお元気なのも・・・」
ラフはそう言って、後ろに目線をやった。
マナの方を向いたのかと思ったら、マナとは反対方向で、
その視線の先には、
キリトがいた。
ラフの視線に気づいたキリトは、静かに言った。
キリト「・・・ラサゴベア様も、ご無事です。」
リベラ「っ...!!」
そうだった
私、ラサゴベアに怪我させた
それもレナとミオが
助けてくれたんだ。
キリト「リベラ様。こちらへ。」
キリトが私を呼ぶ。
顔を向けると、そこには、保健室にあるようなカーテンがあり、その中から気配を感じた。
！！！！！
これは・・・
リベラ「この・・・カーテンの奥には・・・」
キリト「はい。ラサゴベア様がいらっしゃいます。」
・・・
今ラサゴベアは、きっと起きている。
この話も聞いている。
じゃなかったらこんなに大きな気配はしない。
私は唾を飲んだ。
・・・
実はもう一つ、知ったことがあった。
記憶を取り戻すと同時に、リニャーノの声が頭に流れ込んできたのだ。
それは
clockのことについてだった。
その裏側も知ってしまった。
ーーファナッカが、大きく関わっていると。
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fruit(プロフ) - アリスティーナさん» 嬉しいコメントありがとうございます!!こんな昔の作品を掘り起こして頂いて、しかもそんな素敵なお言葉ありがたい限りです...少しずつ暇を見つけながらまだまだ修正していく予定ですので、もっと上手くかけるよう頑張ります。コメントありがとうございました! (2021年6月1日 17時) (
レス) id: 9e79a81734 (このIDを非表示/違反報告)
アリスティーナ(プロフ) - 面白いです！！！！書き方教えて頂きたいくらいです！！ (2021年5月31日 12時) (レス) id: c1ac6cc63c (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - あいさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません...!とても嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!少しずつ直しておりますので、もっと素敵なお話にできるよう頑張りたいと思っております。どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年2月27日 4時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 素敵な話ですね (2021年1月19日 17時) (レス) id: 1883dbefc1 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 月夜桜さん» おおーーありがとうございます！とても嬉しいです!! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fruit | 作成日時：2016年8月11日 0時
