第46話 ページ5
リベラside
召使いたちが襲われていないことには一安心した。
そういえば、召使いたちはマナと一緒に墓参りへ行くと言ってたな...
でも、私が帰ってくるまでには戻ると言っていた。
ということはあと少しで帰ってくる。
その前にこの気配をどうにかしなきゃ。
ッダッダッダ・・・
自分の部屋の前に到着した瞬間
部屋のドアに手をかける。
キィっ
ガチャ
！！！！！！！
え？
どういうこと？
「リベラ・・・」
ドアを開けるとそこには
さっきまで学校にいたはずの
ミオがいた。
「ミオ・・・？」
「そうだよ。リベラ。」
私は眉間に皺を寄せてミオを見つめた。
違う
ミオじゃない
彼は私の家、つまり城を知らない。
知っていたとしても、今ミオが先回りして部屋につくことはできない。
そして何より、雰囲気が違う。
ミオはこんな張り詰めたオーラは持っていない。
別人だ。
誰かが化けている。
ーーー魔力で。
「リベラ・・・？どうした？」
関わったら危ない。
「リベラ？」
カツ
！！！
彼は私の方に1歩近づいてきた。
「いやっ！来ないで!」
「どうした？リベラ？」
「ミオがここにいるはずない！あなたは誰なの！」
「どうしたんだ・・・」
スッ
彼はいつの間にか私の目の前に来て
私は右頬に手を当てられていた。
「っ...!!!」
魔力が来る
そう思ってぎゅっと目をつぶった瞬間
ボッと炎が上がる音がした。
そしてそれは
激しい閃光へと変わった。
シュッ
そしてそれを至近距離から
私の体に、おもいっきりぶつけられた。
「っ・・・」
ドカンッ
「キャァ！！！」
シューーーーー
あたりに煙のようなものが広がり、空気が霞む。
「痛・・・」
身体中のあちこちが痛む。
でも
これ以上攻撃されたら死ぬ。
立ち上がらないと・・・
「さすがに...リニャーノよりは強いわね。魔力持ちさん？」
「ほう。さすがは次期女王。生きているとは。」
霞んでシルエットしか見えないその人物は、そういった。
「あなたが、私の命を狙っていたのね・・・」
カツカツ
また近づいてくる。
今度は、本当の姿で。
「あなたの名前は・・・？」
私がそう言うと、彼はニッコリと微笑んだ。
とても冷たい
何も読めない顔...
「...ファナッカ国王、ラサゴベアと申します。お見知り置きを。」
ラサゴベア
ファナッカ国王...
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fruit(プロフ) - アリスティーナさん» 嬉しいコメントありがとうございます!!こんな昔の作品を掘り起こして頂いて、しかもそんな素敵なお言葉ありがたい限りです...少しずつ暇を見つけながらまだまだ修正していく予定ですので、もっと上手くかけるよう頑張ります。コメントありがとうございました! (2021年6月1日 17時) (
レス) id: 9e79a81734 (このIDを非表示/違反報告)
アリスティーナ(プロフ) - 面白いです！！！！書き方教えて頂きたいくらいです！！ (2021年5月31日 12時) (レス) id: c1ac6cc63c (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - あいさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません...!とても嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!少しずつ直しておりますので、もっと素敵なお話にできるよう頑張りたいと思っております。どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年2月27日 4時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 素敵な話ですね (2021年1月19日 17時) (レス) id: 1883dbefc1 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 月夜桜さん» おおーーありがとうございます！とても嬉しいです!! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fruit | 作成日時：2016年8月11日 0時
