第78話 ページ38
No side
辺りを包んでいた魔力が消えると、王女と王子の姿になった2人が現れた。
ルナナ「そんな...」
ただただ呆然とするルナナに、レナは優しく声をかける。
レナ「・・・ルナナさん?」
ルナナは、かろうじて返事をする。
レナは、ルナナの方をしっかりと見て続けた。
レナ「正体をリベラに言うかどうかは好きにして。」
レナの言葉に、ルナナは引っかかる。
ルナナ「・・・ご自分では言わないのですか。」
するとレナは微笑んで言った。
レナ「ええ。身近の人から言ってもらおうと思ったのよ。でも、任せる以上、隠すも明かすも好きにしてってことよ。」
ルナナ「つまり、明かして欲しいのですか?」
レナは、今度は声を出して笑った。
レナ「私たちのことは考えなくていいの。じゃ、魔法かけとくから。」
ルナナ「へ?」
レナ「さようなら。」
ふっ
ルナナ「あ・・・」
レナは突然ルナナの額に手を当て
何か呪文のようなものを唱えた。
レナ「お疲れ様。」
彼女がそう言うと、ルナナの体から一気に力が抜けていく。
レナは咄嗟にルナナを支え、近くにそっと座らせた。
そしてルナナの顔を見て、ふふっと微笑んでから、翼を生やして窓から飛びたった。
ミオもそれについて行き
二人とも帰るべき所へ帰っていってしまった。
額に手を当てられ、いわゆる「魔法」をかけられたルナナは、
すう・・・と眠りについた。
2人が去った後は、
誰にも見られずに
たくさんの花火が上がっていた。
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fruit(プロフ) - アリスティーナさん» 嬉しいコメントありがとうございます!!こんな昔の作品を掘り起こして頂いて、しかもそんな素敵なお言葉ありがたい限りです...少しずつ暇を見つけながらまだまだ修正していく予定ですので、もっと上手くかけるよう頑張ります。コメントありがとうございました! (2021年6月1日 17時) (レス) id: 9e79a81734 (このIDを非表示/違反報告)
アリスティーナ(プロフ) - 面白いです!!!!書き方教えて頂きたいくらいです!! (2021年5月31日 12時) (レス) id: c1ac6cc63c (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - あいさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません...!とても嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!少しずつ直しておりますので、もっと素敵なお話にできるよう頑張りたいと思っております。どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年2月27日 4時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 素敵な話ですね (2021年1月19日 17時) (レス) id: 1883dbefc1 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 月夜桜さん» おおーーありがとうございます!とても嬉しいです!! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:fruit | 作成日時:2016年8月11日 0時