第62話 ページ22
リベラside
ラサゴベアが来て数日が経った。
あれから色々考えて、私の心は決まった。
私は、ファナッカに行く。
魔力は使いたくない。
使わないんなら、話術で行くしかない。
私が、ラサゴベアからアリオンを守る。
絶対乱暴なことはさせない。
この命に代えても・・・この国を守る。
そう決まったところで、何日もサボりまくっている学校に行こうと決めた。
ラサゴベアがこの城に来たときに、私を学校から返してくれたことを、レナとミオにも感謝しないといけない。
ーーーそういえばあの日、レナが口にした言葉
「私はあなたを、よく知っているわ。」
どういう意味なのだろう...
聞きたいけど、聞いちゃいけない気がする。
まあ全く信頼性のない直感がそう言ってるだけだから、聞くかどうかはその場の雰囲気に任せよう。
張り裂けそうな心臓を抑えながら学校に着くと、ドアの前で一旦立ち止まって深呼吸をした。
ふぅ...
結構久しぶりだな...
そしてゆっくりと教室のドアを開けた。
ガラッ
「おはよー・・・」
教室を見渡すと、すぐにいつもの2人と目があった。
「リベラ！」
「リベラおはよー。おひさだね。」
「あのまま3日ぐらい来てなかったか？」
「うん。」
私が小さい声で答えると、顔色を伺うようにレナが聞いた。
「風邪？」
私はレナに微笑んだ。
「まあ、そんなとこかな。」
私がそう言うと、2人はそっか...と言った。
よかった。
なんとか皆いつも通りだな。
これなら、問いただされずに済みそう。
・・・レナとミオなりに気を使ってくれているんだろうけど。
お城の皆はもしもの時、この2人にだけなら、私の正体を話していいと言ってくれた。
でも、その必要もなさそう。
その日は特に何も起こらず、淡々と学校の1日を送った。
家に帰ると、皆が出迎えてくれた。
キリトは、郊外の視察に行っているそうだ。
なんだ。キリトにファナッカに行くって言おうと思ったのに。
その気満々でそこそこ気合い入れてたのに...
皆が揃ってから、皆に言おうと思っていた。
まあいくらそう思っても仕事の邪魔はできないから大人しく帰りを待つ。
ドレスに着替えようと思い、部屋に上がる。
そういえば最近ファナッカのことばっか考えて荒らしていたため、部屋が汚い。
いい機会だから掃除をしよう。
だから広間には当分戻ってこないよと使用人たちに伝え、部屋に向かった。
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fruit(プロフ) - アリスティーナさん» 嬉しいコメントありがとうございます!!こんな昔の作品を掘り起こして頂いて、しかもそんな素敵なお言葉ありがたい限りです...少しずつ暇を見つけながらまだまだ修正していく予定ですので、もっと上手くかけるよう頑張ります。コメントありがとうございました! (2021年6月1日 17時) (
レス) id: 9e79a81734 (このIDを非表示/違反報告)
アリスティーナ(プロフ) - 面白いです！！！！書き方教えて頂きたいくらいです！！ (2021年5月31日 12時) (レス) id: c1ac6cc63c (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - あいさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません...!とても嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!少しずつ直しておりますので、もっと素敵なお話にできるよう頑張りたいと思っております。どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年2月27日 4時) (レス) id: b2a1d0f311 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 素敵な話ですね (2021年1月19日 17時) (レス) id: 1883dbefc1 (このIDを非表示/違反報告)
fruit(プロフ) - 月夜桜さん» おおーーありがとうございます！とても嬉しいです!! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 1c29b9fd37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fruit | 作成日時：2016年8月11日 0時
