呪いの王と人間さん。

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虎杖side


とある計画のためと宿儺が言い出したので、また生得領域へ来た。



「で、でぇ……でぇと？」

Aさんは慣れない発音に戸惑いながらそう発音した。


虎「そそ、デート。好きあってる男女が二人で街に行って遊んだり、ごはん食べたり……あ、でもお家デートっていうのもあるんだよな。家で二人でごろごろすんの。まぁ……色々種類あるみたいだし俺にもよく分かんないや」



「お家でぇと……」


Aさんはお手上げというかのように体育座りをしていた足を前へ伸ばした。


「やっぱりこの時代と千年前では色々違うのですね……理解するのも難しそうです」






今、俺はAさんに俺たちの時代のことについて教えていた。

これもとある計画のため、だったりする。





虎「あ、あと洋服！デートに行くときは普段とは違った格好とかをするんだ。」

「洋服？」

虎「そっか、千年前って着物とか浴衣だからかな……？洋服っていうのはえーっと……女子だとスカートとか、ワンピースとか。もちろんズボンをはく人もいるしスカートにもいろんな種類があるっぽい」


ちょっと前まではフレアスカートとギャザースカートの見分けがつかなくて、釘崎にドン引かれたことがあった。


「わんぴーす……気になります」



そわそわとAはいった。


やっぱりこの時代と千年前とではずいぶんと変わってしまったが、女子としてひかれる所はあるのだろうか。






虎「ワンピースってたしか、こんな感じだったっけ」


空中に指でワンピースの輪郭を作った。


虎「上と下のが繋がってて、下がスカートになってて……可愛いデザインがいっぱいあるかな」


「可愛い……」



……こころなしか、Aさんのまわりをきらきらしたエフェクトが漂っているような気がする。


虎「……Aさんとショッピングモール行ってみたいなぁ……」


「しょっ……？なんて言いましたか？」




会話は続いた。

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