Episode 043：狂った好奇心 ページ50
「──さぁ、今こそフィールドに降臨するのだ……『ルシ・ファノス』！」
オーストラリアの選手交代。ベルゼ・ブブの代わりに選出されたのはルシ・ファノスと呼ばれる選手。
「……ルシ、必ず、やる」
生気の感じられない声で監督に応じるルシ。
「行け」
「ルシ、分析……ターゲット候補、リードアップ。6番、2番……」
サタンの指示を受けたルシは、日本代表選手を見定める。
「──異端分子、発見。執行対象、決定」
異端分子とされ、ルシにまっすぐに見つめられているのは……
「〜♪」
……言うまでもない。
呑気に口笛を吹いているAだ。
試合再開。氷浦がスローインをしてボールは不動に渡る。
しかし、
「なッ！」
超高速で移動するルシに奪われてしまった。
ルシはまっすぐにAの方へ向かっていく。
「あり？どうしたんだい。俺に惚れたかね？」
Aはいたって平然とルシを見つめる。
「ルシ、ターゲットロックオン」
ルシは自身のスパイクから鋭利な刃を出した。
「ほう……」
それに気づいたAは、怯えるどころか嬉しそうに目を見開く。
「面白い！俺の肉体と人工物、どちらがより強いか勝負をしようではないかァ！」
そして──
「ッ！？」
──なんと自ら利き足を差し出し、ルシの刃物付きスパイクと衝突させた。
「ぐっ……おおおお！！」
まさか自分の足で刃を折るつもりなのだろうか。
スパイクに仕込まれた刃は当然ながらAの足に食い込み、血が滲んでいる。
しかしAは痛がるそぶりなど全くみせず、むしろ楽しんでいるようにみえる。
ボールはその勢いによって吹き飛ばされ、ラインの外へ出た。
「A！その足！」
稲森と鬼道が血にまみれたAの足を見るなり駆けつける。
「え？……ああ。なんだ、このこと？」
「このこと……って！大丈夫！？」
かなり心配している稲森とは対象的に、Aはどくどくと血が流れる自身の足を笑顔で指しながら応じた。
「あいつのスパイクに刃物が仕込まれていてね。ちょっと俺の鍛え上げた生身の筋肉でへし折ってやろうかな〜、なんて思ってさぁ」
「何！？」
スパイクの刃のことよりも、自ら体当たりを仕掛けるAの正気を疑う稲森。
「いやぁ、失敗失敗。はっはっは」
「夢野！なんてことをしてるんだ！！」
鬼道が気楽そうなAに激昂した。一星の件もあり、今の鬼道は冷静とは言えないのだ。
「……好奇心さ」
対してAはどこか不気味そうに笑った。
身を犠牲にしてまで自分の好奇心を探求する夢野Aは、間違いなく狂っている。
そう確信した鬼道であった。
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いづう(プロフ) - ハニートースト 通称，ハニトン！さん» 今見ました！申し訳ありません、なぜか夢野くんのイラストは表示されず見れませんでした…（；＿；）でも琴平くんは見れました！やばいです！かっこいいい！！！まさか琴平も描いて頂けるとは感激です！！ありがとうございました！！ (2018年11月13日 19時) (
レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - 描けました！是非っ！！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - いづうさん» ま、マジですかっ？！お恥ずかしい…では、喜んで描かせていただきますね！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - ハニートースト 通称，ハニトン！さん» ええええ！？本当ですか！？嬉しいです！実は以前ハニトンさんのイラスト集を拝見させて頂いておりまして、上手だなぁ…と密かに思ってたんです！ぜひぜひ描いてください、こちらこそお願いします！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - いづうさん» 一応wまたまた質問なのですがいづう様の作品の男主さんを描かせていただいてもよろしいでしょうか…？イケメンすぎてほんと辛いんす！ (2018年11月13日 17時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
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