Episode 020:ドリフターズ ページ26
午前に引き続き、練習メニューを着々と進める選手たち。
そんな中、吉良と灰崎は必殺シュートの練習をしていた。
「……相変わらず連携できてないねぇ。動きが全く洗練されてない」
「るせぇ!こんな奴と連携なんざまっぴら御免だぜ!」
「こっちのセリフだ!仕方なくやってるだけなんだからな!」
Aにそう言い返しつつ、灰崎は強力なエネルギーをまとったボールを蹴る。
しかし苛立ちのせいかコントロールがうまくいかず、そのボールはゴールへ向かわず入り口の方めがけて飛んで行く。
「誰かいるぞ!」
しかも運悪く入り口には人影が。
「避けて!」
大谷が咄嗟に声をかけるも、間に合うかどうか分からない。
──その時だった。
「──よっとぉ!」
軽快な掛け声が響くと同時に、強力なエネルギーの込められた灰崎のシュートはその人物の片足によって止められた。
それだけではなく、そのボールをそのままゴールめがけて蹴ると、まっすぐネットに突き刺さった。
──その一連の動作を咄嗟にこなしたのは、背丈が高く恵まれた体格をした少年だった。
「ヨォー日本代表の野郎ども!遊びに来たぜェー!」
彼は練習中の選手たちに笑顔で手を振ってみせる。
「……まさか」
Aには心当たりがある声だ。
少年はフィールド上を見渡し、Aがいるのを確認すると途端に表情を明るくし、
「おおおお!!ホンモノのAじゃねーかー!!」
と、彼めがけてダッシュした。
「どうせお前だと思ったよ……アイザッぐはぁっ」
「It's good to see you again!! 会いたかったんだぜェ〜〜!?」
是非も聞かずに飛びつくアイザック。
「やめろ暑苦しい。あとお前体でかいんだから手加減しろ」
Aはそう言いつつアイザックを軽くあしらう。
「えっと、Aの友達?」
稲森がこう聞くと、
「おう!俺はアイザック・オブライエン!『カンザスシティ・チャリオッツ』のキャプテンだッ!!」
アイザックは気さくに稲森の手を取り握手をする。
「カンザス……って夢野のチームじゃないか!」
アメリカからの思わぬ来客に途端に練習場がどよめく。
Aはどこか焦ったような表情でアイザックを問い詰める。
「チャリオッツ放ってなにこっち来てんだよ!」
「ちゃんとデュードたちには言っておいたって!それにホリデーに発ったから問題ナシ!」
「お前『時差』って知ってる?お前が帰る時には休日終わってっからな」
親しい間柄だからか、Aの口調の乱れが目立つ。
Episode 021:イレギュラー→←Side Story:夢野とジャパニーズハロウィーン
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いづう(プロフ) - ハニートースト 通称,ハニトン!さん» 今見ました!申し訳ありません、なぜか夢野くんのイラストは表示されず見れませんでした…(;_;)でも琴平くんは見れました!やばいです!かっこいいい!!!まさか琴平も描いて頂けるとは感激です!!ありがとうございました!! (2018年11月13日 19時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン!(プロフ) - 描けました!是非っ!! (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン!(プロフ) - いづうさん» ま、マジですかっ?!お恥ずかしい…では、喜んで描かせていただきますね! (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - ハニートースト 通称,ハニトン!さん» ええええ!?本当ですか!?嬉しいです!実は以前ハニトンさんのイラスト集を拝見させて頂いておりまして、上手だなぁ…と密かに思ってたんです!ぜひぜひ描いてください、こちらこそお願いします! (2018年11月13日 18時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン!(プロフ) - いづうさん» 一応wまたまた質問なのですがいづう様の作品の男主さんを描かせていただいてもよろしいでしょうか…?イケメンすぎてほんと辛いんす! (2018年11月13日 17時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
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