Episode 015:ハイレベルな戦い ページ19
「す、すげぇ……」
「まさにハイレベルな戦いだ……」
イナズマジャパンの目に映るAと無敵ヶ原の1on1は、ほかでもなく熾烈な戦いだ。
「……悔しいけど、今の僕たちでは到底敵わない」
吹雪は二人から目線を一時も離さず呟く。一同はより一層固唾を吞んで見守るのであった。
「はっ……!はぁ……Aさんもしぶといなぁ……!」
「待ったなし。蹴散らしてやるよ」
Aの前では思い通りのプレーができず徐々に苛立ちをあらわにする無敵ヶ原。片やAは挑戦的に舌をちろりと見せる。
「すごいな!夢野の奴、あの無敵ヶ原を押している!」
依然として笑顔のAの方が優勢だ。
「ま、あんな弱小とサッカーするよりは楽しいけどね……Aさんもそう思ってるんだろ?」
無敵ヶ原は傍らで観戦している5人を横目で見ながら言った。
「あいつ……!好き勝手言いやがって!」
剛陣が怒りを表す。
「正直、手応えないよね」
Aは淡々とこう答えた。それを聞いた無敵ヶ原は愉快そうに笑う。
「はっ!やっぱりそう思」
「──いや、”君”が」
そう言うとAは勝ち誇ったかのような笑みを見せ、無敵ヶ原を突破する。
「嘘だろ!?」
「さて、と。そろそろウォームアップも終わったことだし、勝負決めちゃいますか」
その「ウォームアップ」という言葉を聞いた一同に衝撃が走る。
今までの実力は準備運動程度だったのだ。
無論、無敵ヶ原も驚愕している。
「ハッハー!いくぜぇ!」
高く飛び上がるA。
陽気な掛け声とは対照的に、粗暴にボールを無敵ヶ原にぶつけた。
「ぅあっ!?」
無敵ヶ原はよろめいた末その場に崩れ、Aはボールと共に優雅に着地する。
「人生の半分をサッカーに捧げた俺に、勝てるはずがないんだよなあ……なあ!?」
威圧的に語尾を強くするAの表情は血に飢えた戦闘狂そのものだった。
「〜〜ッ!」
「……あ、ごめんね?こんな俺でも一応ラフプレーはするんだよ。見えなかったかな?」
悔しがる無敵ヶ原にこう話しかけるAは、いつものAに戻っていた。無敵ヶ原は少し黙った後、彼にこう尋ねる。
「夢野A。お前は何者なんだ?」
「別に素性を明かすほどの者じゃあないさ。それより、こっちが知りたいねぇ。もとよりこの5人が君に挑んだのも、君の正体を確かめるためだろうし」
「!」
Aに見破られていたと分かった一同は、急いで無敵ヶ原の前に立つ。
「そうだ!無敵ヶ原富士丸、君は一体誰なんだ……!?」
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いづう(プロフ) - ハニートースト 通称,ハニトン!さん» 今見ました!申し訳ありません、なぜか夢野くんのイラストは表示されず見れませんでした…(;_;)でも琴平くんは見れました!やばいです!かっこいいい!!!まさか琴平も描いて頂けるとは感激です!!ありがとうございました!! (2018年11月13日 19時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン!(プロフ) - 描けました!是非っ!! (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン!(プロフ) - いづうさん» ま、マジですかっ?!お恥ずかしい…では、喜んで描かせていただきますね! (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - ハニートースト 通称,ハニトン!さん» ええええ!?本当ですか!?嬉しいです!実は以前ハニトンさんのイラスト集を拝見させて頂いておりまして、上手だなぁ…と密かに思ってたんです!ぜひぜひ描いてください、こちらこそお願いします! (2018年11月13日 18時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン!(プロフ) - いづうさん» 一応wまたまた質問なのですがいづう様の作品の男主さんを描かせていただいてもよろしいでしょうか…?イケメンすぎてほんと辛いんす! (2018年11月13日 17時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
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