Episode 013：突然のリベンジマッチ ページ17
「──無敵ヶ原、富士丸？」
趙金雲に買い出しを頼まれた稲森、氷浦、剛陣、風丸、そして吹雪。
前者2人は残りの3人に、かつて出会った謎の少年・無敵ヶ原富士丸のことを話していた。
日本代表ともあろう選手が、5人がかりでもまるで歯が立たなかったプレーヤーだ。
「あんなにすごいプレーをする選手が俺たち代表以外でいるなんて……」
氷浦の言葉に興味を抱いた一同は、その少年を探すことにした。
「お店のおばさんの話だと、帽子を買った奴はよくこの辺で釣りをしてるって言ってたけど……あ！いた！」
稲森が指す方向には、確かに釣りをする無敵ヶ原の姿が。
彼も5人に気づいたようだ。
「あ？君たちは……」
「無敵ヶ原富士丸。お前は一体何者なんだ！」
「ただの釣り好きな少年だけどぉ？」
氷浦がすぐに畳みかけるように問う。
「いや。あのプレーはただの釣り好き少年のレベルじゃない！」
「……はぁ」
無敵ヶ原は面倒くさそうに釣竿を置き、
「つまり……また僕とサッカーやりたいってこと？」
と、挑戦的に言ってみせる。
「ああ！」
「この前のリベンジだ！」
「やられたらやり返さねぇとな……！」
無敵ヶ原は上等だと言わんばかりに笑った。
こうして始まったイナズマジャパン5人vs無敵ヶ原のリベンジマッチ。
ボールを持った無敵ヶ原は目の前に立つ氷浦を易々と出し抜く。
「あっれぇ〜？リベンジするんじゃなかったっけ？」
余裕そうにリフティングをする無敵ヶ原。
「今度こそ奪ってやる！」
しかしボールは一貫して無敵ヶ原の足元に。
「1対1じゃ埒が明かない。囲い込んで一気に奪おう」
「おお！」
吹雪の策通り、一斉に無敵ヶ原に襲いかかる日本代表だが、巧妙な動きによって避けられてしまう。
「無駄無駄ァ！」
無敵ヶ原は猿のような身軽な動きで選手の背中を踏みつけながら渡っていく。
「へぇ〜？イナズマジャパンの実力って、この程度なんだぁ？」
すでに疲れ切っている5人を挑発する無敵ヶ原。
「せっかく『世界の夢野A』にわざわざ指導してもらってるってのに、こんな貧弱なんじゃあきっとすぐに見捨てられちゃうね！あっはは！」
「お前！どうしてそれを知ってるんだ！」
風丸の問いかけに、無敵ヶ原はしらばっくれるように笑みを浮かべる。
結局、再び無敵ヶ原に惨敗してしまった一同。
「……随分と楽しそうじゃないか。俺も混ぜてくれよ」
と、偶然そこへ釣竿を持ったAが歩いてきた。
──夢野Aと無敵ヶ原富士丸。
最も引き合わせてはいけない二人が出会ってしまった──。
Episode 014：夢野vs無敵ヶ原→←Episode 012：一星くんはおそロシア
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 201人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いづう(プロフ) - ハニートースト 通称，ハニトン！さん» 今見ました！申し訳ありません、なぜか夢野くんのイラストは表示されず見れませんでした…（；＿；）でも琴平くんは見れました！やばいです！かっこいいい！！！まさか琴平も描いて頂けるとは感激です！！ありがとうございました！！ (2018年11月13日 19時) (
レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - 描けました！是非っ！！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - いづうさん» ま、マジですかっ？！お恥ずかしい…では、喜んで描かせていただきますね！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - ハニートースト 通称，ハニトン！さん» ええええ！？本当ですか！？嬉しいです！実は以前ハニトンさんのイラスト集を拝見させて頂いておりまして、上手だなぁ…と密かに思ってたんです！ぜひぜひ描いてください、こちらこそお願いします！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - いづうさん» 一応wまたまた質問なのですがいづう様の作品の男主さんを描かせていただいてもよろしいでしょうか…？イケメンすぎてほんと辛いんす！ (2018年11月13日 17時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
