【wrwrd】外資系のそっくりさん【男主】

32…不人気 ページ32

「はあぁ…なんや不思議なこともあるんやなぁ……」


ゾムが説明した後、大きくため息をついて警戒心を無くす男。

そんなに簡単に警戒心を無くして良いものなのか、Aも不安になる。


「俺、シャオロン！陸軍の接近戦班班長や！！」

「俺Aっす。普通の一般人。」


シャオロンはどうやらAと仲良くしたいそうだ。わりと軍に似つかず、フレンドリー。


「お前、媚売ってんとちゃうぞ。だから不人気やねん。」

「媚なんか売っとらんわ！不人気ちゃうし！」

「嘘つくなや不人気やろ。

この間の国営放送やって、お前回線に不人気で、エミさんだけになってしもて

もはやエミしゃべになっとったやん。」

「それは関係ないやん！！」


エミさん。知らない名前だ。まだまだ軍の幹部は居そうだ。

Aは、ショッピに説明を受け、シャオロンは不人気だと言うことを知った。

ついでに言うと、人気投票で5.3%だったということも。

まぁでも、そういう名目で人気なんだろうな、とAは察した。

国営放送はAも知っていた。ラジオで暇なとき、一、二回ぐらい聞いたことがあるのだ。

しかし通信料を減らしたかったがため、あまり聞いていなかった。


シャオロンは着いていきたいらしいが、まだ書類がある、と言うことで部屋に戻るらしい。

再び総統室を目指して歩みを進めた。

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