31…二人目 ページ31
トン、トンと軽率な音をたてながら、進む。
Aはとりあえず道順を覚える。総統室に行って帰るとき、誰かが送ってくれるとは限らない、と。
すると、とある後ろ姿が見えた。やや女性らしさが強いが、よく見るとしっかりとした男性だ。
ゾムは、しー、と指を口に立て、そうっと近付いた。
「わっ！！！」
「ひぎゃあ！！」
ゾムは、驚かすとともに、膝カックンと呼ばれるものをお見舞いした。
男は驚いて声をあげ、膝を地へ付けた。
「ゾ、ゾムてめぇ……！」
「んふふふふ、お前はイタズラに引っ掛かる運命なんだよぉ！！」
何を！と、立ち上がる男。その様子を見ていたAも、おかしくて笑う。
「ショッピごらぁ！！お前も笑ってんとちゃうぞ！！」
「いやぁ……引っ掛かる方が悪いやないすかぁ。」
「くっそどいつもこいつも煽りやがって……」
そうは言っているが、この男はそう怒っていないようだ。
むしろ、仲間と話せて楽しそうな顔をしている。
すると、ゾムの合図により、音もなくAの目の前の男の背後に、ショッピが立った。
トン、とショッピが肩を叩く。
「んえ？」
「どうも、シャオさん。」
ショッピが話しかける。
すると、Aとショッピを交互に見た後に、フリーズしてしまった。
「ショッピくんが…ショッピくんが二人ぃ……！？」
その滑稽な姿に、三人揃って吹き出した。
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らむこ(プロフ) - 続編楽しみにしてます！ (2019年5月25日 11時) (
レス) id: 70493a7da1 (このIDを非表示/違反報告)
桜兎(プロフ) - 大好きです！主人公くんとショッピくんの絡みが尊すぎる (2019年5月25日 7時) (レス) id: 832086f9ca (このIDを非表示/違反報告)
文月零(プロフ) - 皆からチーノくんのヘイトがどんどんたまっていくぅ↑！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: 46da8e3aa1 (このIDを非表示/違反報告)
有 - らんっ……っらんっ……！！ (2019年5月24日 19時) (レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
まほ(プロフ) - 更新の早さに感謝と驚きがとまりません...!好きです! (2019年5月23日 13時) (レス) id: a4dc8f380c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダント・ルーネ | 作成日時：2019年5月8日 23時
