20…人望の厚さ ページ20
「困った…実に困った……。」
そう、Aは嘆く。
道に迷った訳ではない。道順はしっかり覚えている。だが。
「あ、ショッピさん！こっちお願いします！！」
「一般兵棟に来るなんて、どうしたんです？」
「ショッピさん！大丈夫でしたか！？」
来るときに慌てて来てしまったため、門に直接繋がる一般兵棟から来てしまったのだ。
そして、司令塔が案外遠く、司令塔から着く頃には既に一般兵は帰ってきていた。
そして総統散策が終わった直後だ。一般兵が慌てないはずがない。
おまけにこの軍には、幹部と一般兵の間にあまり差がなく、先輩後輩のような関係になっている。
「ショッピさんの人望が厚い…！！」
ショッピの人望の厚さが故、あっちこっちに振り回される。
赤の他人の人望が厚くて自身が苦労するとは、とAはため息をついた。
だが、人と話したりすることに嫌悪感は無い。
むしろ、楽しいくらいだ。
「ショッピさん！コネシマさんが呼んでますよ！！練習場で待ってるそうです！」
にこやかな笑顔で言う一般兵。それとは裏腹に困り果てるA。
廊下で起こっているその様は、実に滑稽である。
コネシマという人に呼ばれても、誰だか分からないし、行ったところでどうなるか検討もつかない。
そして練習場の位置も分からない。
「あぁ……ありがとう。」
「いえいえ！！」
そのまま一般兵は去っていった。
再びため息をつきながら、歩みを進める。
Aは、ショッピに直接会い、コネシマが呼んでいるという用件のみ伝えて、帰ることにした。
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らむこ(プロフ) - 続編楽しみにしてます！ (2019年5月25日 11時) (
レス) id: 70493a7da1 (このIDを非表示/違反報告)
桜兎(プロフ) - 大好きです！主人公くんとショッピくんの絡みが尊すぎる (2019年5月25日 7時) (レス) id: 832086f9ca (このIDを非表示/違反報告)
文月零(プロフ) - 皆からチーノくんのヘイトがどんどんたまっていくぅ↑！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: 46da8e3aa1 (このIDを非表示/違反報告)
有 - らんっ……っらんっ……！！ (2019年5月24日 19時) (レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
まほ(プロフ) - 更新の早さに感謝と驚きがとまりません...!好きです! (2019年5月23日 13時) (レス) id: a4dc8f380c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダント・ルーネ | 作成日時：2019年5月8日 23時
